博多

今日も東京は、油蝉が鳴いてた。蜩やみんみん蝉に比べると低温に強いのか、羽化の時期が長いのか。
一泊二日の出張で、博多が暮らしやすそうなことを感じて帰ってきた。ぷらぷら歩いてイメージができてくる適当なサイズ、中心に川が流れているというのはポイントかな。なんとなくヨーロッパの街の構成に似てるかも。
エスカレーターの乗り方は東京と同じだったけれど、地下鉄のアナウンスが「…一番乗り場に電車がまいります。…」だった。これ、どの地域辺りからこういうんだろう。大阪は?

夜の屋台を眺めて歩いていたら”うなぎつり”なるものを発見。金魚すくい同様の四角い桶のようなものに、うねうねとウナギが群れている。なんだ、そりゃ?と思って見ていると、錨のように四方に鉤のある針にえさもつけず、胸びれの辺りに引っかけるようにして釣り上げる人。引っかけながらも身体をぐるぐる回して糸をねじ切るウナギ。へぇぇ。一回(どこまでが一回なのかわからないけど)500円なり。

予期せず川崎和男氏の講演を聞くことができた。国際フォーラムでやったザ・リサイタルのような正面2面にサイドにも投影する形式。九州大学主催ということで、大学人に向かって、時に辛辣に聞こえながらもまっすぐに話していた。言葉と数式。一見相反する両方を使って社会のデザインをしている人は多くはないってことなんだろうなぁ。全部わかるわけじゃないけど「…学生たちを引っ張っていくには、言葉であれこれ言っているだけじゃなくて、自分が何かをカタチにし続けているところをみせるしかない。そういうことをしている自分だからついてきてくれるんだと思っている…」ちょっと刺さった。うむ。

海外に行くと、日本のことに関心が持てるようになる気がするけど、最近地方に行くと、東京がただ”大きな”街というだけじゃないように思える。うまくは言えないんだけど、クラクラする。