最近のおいしいものたちから

ブログを書くタイミングを逸し続けてます。どんどんアップしないと、次の書き留めたいことがやってきて、前のものを押し流してしまう…そんな状態。直後には、感動!したものでさえ。twitterがそれに拍車をかけたことは間違いなさそうだけど、twitterに一言残しておくことができるようになったという一面もあるので、どっちが鶏で玉子かはわかりません。今は、写真がはてなtwitterに分かれちゃってるのが困った点かな。記憶のかけらが二つの場所に。思い出せる断片にメモを加えて。

  • オリーブの実〜小豆島と南仏の秋の恵み

最近、秋の楽しみに一つに加わったのが、これ。採れたばかりの実。小豆島の"新漬けオリーブ"は、早生のマンザニロという種類だそう。渋抜きをしたあとに、塩水で浅漬け。南仏の三日月型の大きな粒は、リュック種。こちらはひまわり油が少し加えられた塩水に。今年は時期が重なってくれたので、食べ比べができました。
キリリとした鮮やかな緑色が、みるからに食欲をそそる小豆島・井上誠耕園のもの。こちらは、まさに"浅漬け"。箸でも違和感ない。実の厚い小梅のような食感、といっては誤解されちゃうかもしれませんけど、身離れの良さはもちろん、スッキリとしたちょっと若いオリーブの香りは、秋の収穫物というより春の芽吹きの頃を連想してしまいます。これは、完熟する前の青い実を使っているせいもあるのでしょうね。
ホンの少しだけど油が加わった、南仏もの。毎年10月の終わりごろにフェルミエで売り出されるもの。油ってワインが欲しくなるもンですねぇ。真っ先に頭をよぎったのはそんなこと。写真では分かりにくいかもしれませんが、やや浅い緑色。種類によるものなのか、製法や届くまでの期間によるのかは分かりません。香りという面では、油のせいもあると思いますけどちょっと不利みたいです。大ぶりということもあって、食感も気持ち柔らかい。リュックが鰤で、マンザニロがイナダ…というのは、果たしてその違いを伝えるのに役立つか?

ここに来てビールに目覚めてきたので、ベルギーのチーズにも興味津々。チョコレートとかムール貝の蒸したやつとか、美味しいものがあるところなのは知ってても、"フルーティでかわいい香りの強いビールの国"という印象があって、苦手扱いしてきたのですよ。でも、最近は冷蔵庫に日本の地ビール常備。種類のことも少し分かって楽しめるようになってきた。そんなタイミングで、フェルミエがベルギーチーズをあれこれ特集してくれたもんだから(笑)。
修道院で作られているというオルヴァルは、紅花のような色の外皮に覆われて、ウォッシュというにはかなり上品な香りと大人し目の味わい。しかもトロ〜リ系ではなくむっちり。プチンっという噛み心地も楽しめるチーズ。こいつは知ってると、パーティとかで喜ばれそう。いつも手に入るのかどうかは、分からないけれど。ビールはもちろん、ワインでも、日本酒とかもいけそう(ただいま在庫がなく、未挑戦だけど)。

  • アップフェルクーヘン〜一ヶ月限定の紅玉のケーキ

前橋のケーキ店・シュベステルンハウスを知ったのは、ほぼ日。あのサイトは、気ぜわしくなく伸びすぎず、自分では広げないところにも幅広く、ついつい覗いちゃう。そこで紹介されていて、ザッハトルテを頼んだのが最初。いい意味で日本風の甘さ(ウィーンのは、さすがにかなりしっかりとしてた)と杏ジャムがぴりりとアクセントとして利いていたことが、ウチでは評判だったのです。一緒に入っていたチラシには、一年中ある定番ものの他に、夏だけのもの、秋だけのもの、冬だけのものなどがあって、その時期になったら頼んでみよ〜っと思いつつ、気がつくと時期が過ぎてた…の繰り返し。今回も、10月限定のこのケーキを31日に思い出して、ぎりぎり!
アップルパイのようなタイプとは違って、ほんのりミルクの香りのするしっとりとしたスポンジに、切り込みがいくつも入った櫛形の紅玉が刺さるようにいくつも鎮座してる。しゃくっとした歯ごたえに、柑橘類の酸っぱさとは違う酸味。パイでもなく、アップルシュトゥルーデルみたいなものでもなくて、これはなかなか新鮮ですよ〜。素朴で何だか家で食べていたような懐しい感じがするのに、実際にはそんなことはないって思うもの。来年までさよなら!

  • 出来立てベーコン

スーパーなどで、ベーコンとして売られているものの多くは、燻さずに作られたもの。調味液につけているものも多いとか。ぼくも、子供の頃からなじんでいるので、それはそれで、嫌いじゃありません。でも、一度燻して作られたものを、炒めてパスタで食べたりすると、がく然とします。肉がうまいというわけじゃありません(あ、いえ、肉はもちろんうまいんですが)。豚バラ肉よりも、脂という肉の出汁に絡めて食べるうまさに驚いてしまうのですよ。レストランのパスタのような味が、家でどうもでない場合は、ベーコンを替えてみるのも手かもしれません。
たまに散歩がてらいく、レッカー・ビッセンというお店が目黒通り、元競馬場交差点辺りにあるんです。前を通ると、ふんわりと、燻しているチップの香りが流れてくるようなお店です。たまたまいったその日は、月に一回の出来立てベーコン試食販売の日!そんなことをしているなんて、知らなかった。。。で、それなんですが。炙り目がないののに、温かくてじゅわっとくる。柔かな食感は、ハムみたい。あーなぜここにビールがないのか、不思議でしょうがない!買ってました。ホントは、ミートローフと、レバーケーゼを買いにいったんだけど。この日の夕食のメインは、このベーコン。マスタードをちょっぴり付けて、ホップの効いたしっかり目のビール。ぷふぁ〜。