鰻、ミドリシャミセンガイ、磯巾着

ここのところ、ランチ新規開拓魂が衰えてる。どうしても銀座辺りに行った時は過去の美味しい経験からリピートしがち。その時一緒にいる同僚に、「どこか連れってって!」といわれることもあるかも。これじゃいかん…と店じゃなくて場所そのものを新規開拓だ!って訳じゃないけれど、先週末は柳川へ行く機会を作ることができた。うほ。

柳川は以前から興味があったのだけど、”遠い”という印象があって博多に出張しても当然行くことは出来ないと思い込んでいた。でもなんと片道40分ぐらいで行けるんですね〜。ところで柳川といえば、水の街なのかな?川やら堀が街中を走り、この時期はこたつを積んだ船でゆらりゆ〜らりなんてこともできる。そういうこともあってか、鰻のせいろ蒸しというのが名物の一つなのだそうだ。

鰻のタレをまぶしたご飯をせいろで蒸して、炭火で焼き上げた鰻を載せる。この料理の元祖だという本吉屋で聞いたら、そう教えてくれた。いやぁ、うまいです。しっかりした味付けなのに、さっぱりした印象。見た目のこってり感からすると、不思議だな。蒸されたあつあつのご飯、関西風の皮のしっかりした蒲焼き。頭の中では分かっているつもりなのに、口の中では単なる組み合わせ以上のインパクトだなぁ。ふぅ〜ごちそうさまでした!

 

さて、有明海の珍しい生物たち。それらが食べられるものなのだということを知ったのは、多分大人になってからなんだけど、子供のころから気になっていた存在なのだ。”生きた化石”っていう響きは子供の好奇心を無性に掻き立てたものです。親にせがんでよみうりランドシーラカンスを見に行ったこともありました(苦笑)。柳川はそんな珍味たちが味わえるのだということを聞いたのも、立ち寄ってみようと思った理由のひとつ。この日は鰻の後ということもあり、軽〜く。まずミドリシャミセンガイ。これこれ、これが”生きた化石”なんですね〜。思ったより小さめで、殻が綺麗な薄緑色。桜貝のようにちょっと透き通ったような薄い殻。足のようにみえる管はこの殻からはえている。味は…よくわからない。けれど独特の食感だ。そして煮付けたムツゴロウ。これは味が濃くて特徴は?でも小さい割にすごくしっかりした骨。そして極め付けは磯巾着!う〜む。そんなもの食べられるとは知らなかったぞ〜。味は味噌でつけてあるから知ってる味。タニシとかを思い出す。でもその食感は…なんだこりゃ〜!!ムニュっとしてるのにこりっとしてプチっとしてる。。。なんだ!?と思って食べていたらあっという間に無くなっちゃった。

夏になると珍味たちはもっといろんな種類があるそうなので、またいつか行ってみようかな。柳川(^_^)