ワインバーのカウンターはランチも満員@Cave des Vigne(東銀座、東京)

その日、12時5分ぐらいには着いていたはず。舗道に立て掛けられたランチメニューからは、すでに二品が完売。どれも1050円で、迷っちゃう。階段を下りてガラス戸越しに中をのぞく。「?」「。。。×」内と外とで互いにジェスチャーで会話。あぁ、確かにいっぱいだなぁ。最初にこの店に行った時はそんなわけで振られちゃったのだった。ここはマノアール・ダスティンのもう一つのブランチで、夜はワインバーだそうだ。


お店の人に何かを聞いたりちょっと話したり…そんなことをするならランチのピークが去ったあとがいいよなぁ。普通、あとはお客が減るばかりだから、お店の人もゆとりがあるし。ところがこの作戦には重大な欠点があるんですね〜。人気メニューは大抵品切れになってしまうのだ。というわけでそちらを優先するなら、やはりピークの前に行くしかない!二度目に着いたのは、11時40分でした。客はカウンターに男性一人と女性一人。


「キッシュと冷たいカボチャのスープをお願いします。」前回と同じなら、このメニューのうちいくつかがしばらくすると無くなる。自分が選んだメニューはそうなるのかな?なんてことも小さな楽しみですね〜。と、もう一つ、楽しみにが待ってました。
「お食事の前に、一つパンをお選びいただけます。今日は、胡桃、胡麻、さつまいも、とうもろこしがございます」「へ〜(どれもいいなぁ…)。えぇと、”この時期だから、ある”というのはありますか?」「そうですね〜とうもろこし以外は定番的なものですね」「そうですか、それじゃあ、とうもろこしを^_^」「かしこまりました」
そういって、目の前でとうもろこし入りのバゲットを一切れ切ってくれました。


「キッシュでございます」

よく見るものよりもいくぶん薄めの、カスタードクリームのような綺麗な色をしたキッシュ。添えられた濃緑のサラダとの彩りが食欲をそそりますよ!玉葱とベーコン(?)のシンプルな熱々キッシュは、ずっしりじゃなくさっぱりとした口当たり。あえていうなら薄口の炊き込みご飯系でしょうかね。食感のコントラストも、ひかれた生地とクリーミーな身の部分でよく味わえます。サラダはシンプルで柔らかい味のドレッシング、これがキッシュの後ではいい具合に口を拭ってくれます。そして、スープ。色合いからはどうみてもカボチャのスープなのに、口に含むと意外なほど控えめで、甘味も複雑。よくあるのは生クリームが垂らしてあるタイプだけど、これは何かのジュレを載せてます。これがまたスパイスのような役目をしているのかな。


「?」「。。。×」
気がつくとこの日も店はすでにいっぱい。おまけにみんな女性だ。まぁ、いいやっと。ところで表のメニュー、キッシュは品切れ。

  • Cave des Vigne 中央区銀座4丁目13-15 成和銀座ビルB1F(電話:3549-6181)