買い物と会議は似ている


先週、久しぶりに会議が辛い状況になった。幾つかのユーザー情報を元に、出席者各自の持つ情報を加味しながら今後の傾向や特徴を推測する…というような内容の会議。実はその少し前に、同じ題材・資料を用意して別メンバーでも同様の会議をやってたもんで、ちとショック…でした。この二つの会議には幾つか違いがありまして、出席者の属性でいえばこんな感じです。ちなみに括弧のほうは、以前にやった方の会議。

  • 社内の同じ部署のメンバーのみ(違う部署ばかり)
  • 男ばかり(女性がいた)
  • 研究部門出身者のみ(研究部門出身者も、いた)
  • 出席者の年齢がほぼ40歳前後(50代から20代まで)


場所も、進行や出席者個人の特性も、もちろんあると思いますが、違いという点では紛れもない事実。で、どう辛かったかというと、"議論にならなかった"ということ。例えばグループインタビューをやっているのに、出席者同士が意見を出しあったり、誰かの意見に反応して盛り上がったりとかそういうことが起きない。出席者が一人ずつ順番に司会者に自分の意見を述べていく。そんな状況になっちゃったんです(涙)。


「○○(←社内でよく使われる言葉)の意味は、どういう定義をしているんですか?」
 (…定義が少しぐらい違っても、どんどん意見をいってくれれば埋まってくのになぁ ^_^;)

「何か分類の仕方の切り口を置いたほうがいいと思う」
「以前にやった活動ではこういう切り方をしました」
 (…だからさ、それをみんなで議論してみつけようよ〜 -_-;)
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。。。思わず浮かんだ、ディスカウントショップやコンビニで、消去法で買うものを選んでいるシーン。ホントに欲しいものがあるというよりは、今ないと困るものを目の前にある中から選ばなくちゃいけない状況。うぅ。楽しさとは違う世界だなぁ。まぁ、でも出席してくれた人たちも、楽しくはなかっただろうなぁ。ごめんね〜。問題意識やゴールのイメージをはじめにちゃんと話しあう時間がたり無かったかもしれないなぁ。でも、新しい課題を見つけようとしてるから、最初に設定できるゴールは仮であって、ホントはよく分からないものだよっていったらどうなっただろうなぁ。


同じ買い物でも、とても気持ちのいい買い物ってありますよね。そういう買い物には、いくつか特徴がある気がしません?。お気に入りのものを手に入れた!なんてのはもちろん気持ちいいこと。でもそれだけじゃなくて、なんだかお金を払うのがとても気持ちがいい!とか、いろんな店が同じモノを扱ってるけれどまたそこで買いたいと思っちゃう、とか。自分の過去の体験からですけど、そこにはこんな店員さんがいました。

  • 仕事100%(義務感)ではなく、扱ってる商品が好き!という気持ちが伝わってくる
  • 自分では選ばないような、でも気に入るものを紹介してくれた
  • 話をするのが楽しい(こちらも楽しくなってくる)


結局モノよりも、人。モノの判断は、自分でしますもんね。ネットショップと同じ。でも目の前のその人の力を発揮してもらうためには、こちらの望むことや悩みを、ちゃんと伝えようとしなけりゃダメなんじゃないか。何でもいいからお勧めありません?じゃあまりにお互い確率が悪すぎますから。期待に応えたい!と思ってくれているとしたら、こっちがどんな期待を抱いているのか伝えなきゃ。


あぁ、そんなところで失敗してたのかもしれない。。。店員さん、お客さん側どちらに相当するかはその時々だと思いますけど、来週こそ(^_^;)