ネットに繋ぐ・繋がないの差が無くなった先には何があるのだろう@iPhoneで半年経って

ケータイをiPhoneに替えて半年。時々「今自分の手の中にあるこれって、一体何なんだろう?」と考えちゃいます。自分に生じた変化の一つはまさに、"そんなことを考えるようになったこと"です。なんだかなんだと増えてしまっているメールアドレスを、全てこれでチェックできるという便利さはもちろん享受してますし、ネットのチェックも。でも、それが自分にとってのiPhoneかというと、そう言い切れないものを感じるようになってきました。それは、"ネットと接続しない使い方も増えてる"ことにも現れてる気がします。例えば、カメラとしてのiPhoneです。近接撮影はできない、ピントは固定で画素も少ない、とデジカメに比べて劣る点が多いiPhoneですが、毎日持ち歩いてるデジカメと同じ位、いやそれ以上に使う頻度があがっているんです。その理由の一つは、複数台のカメラを持ち歩いているような感覚で使えることと、ある意味綺麗に写すこと以外のものを目指しているからではないか…と思っています(今は)。後者については「写すことが楽しい」「写ったものを見ると楽しい」というような、父親のカメラを借りて写真をはじめた頃のワクワクに通じるようなものを味わっている気がします。Pano(350円)というアプリを使うと横長や縦長に何枚もの写真を繋げながら写せて、パノラマ写真が撮れます。

こういう機能を内蔵したカメラや、PC上で可能にするソフトが存在することは、もちろん知ってます。実は昔、パノラマ専用のカメラを使っていたこともあります。でも…何かそれらとは感覚が違うんです。さらに、Hicon(115円)というアプリでちょっと荒れた感じが出せる白黒写真を写したり、PhotoArtist(230円)で撮った写真を使ってイラストにしたりすることも単純ですが結構楽しいんです。そういうことが楽しいから、ますますデジカメじゃなくてiPhoneでとるようになるというサイクルが回りはじめている気がするくらい。


どこにいてもネットとの距離を縮めてくれるのがiPhone…と想像してましたけど、ネットに繋げない使い方をこんなにするとは思ってもみませんでした。そういう点ではホントに以前のケータイに比べて登場頻度と利用シーンは劇的に増加してます。でも考えてみれば、まず重要なのは、そのツール(iPhone)を使い続けるかどうか(自分にとって、そうしたいものを持っているか)。その理由のひとつが、ネットに繋ぐことと繋がないことの壁というか溝を簡単に無くしてくれてた初めてのモノだからじゃないか…と思えるわけです。身の周りのモノは、お気に入りで使っているものでも、その二つはハッキリと分かれているように思えます。。。この先はどうなっていくんだろう? なんだか今までと違う世界が広がっていて、そこで生きやすいための練習をしているような気さえしてきます、なんて言うのはちょっとオーバーかな(笑)。さて、次はどんなことを考えるようになっていくんだろ。まだまだiPhone、楽しみです。