イタリアンあれこれ

久しぶりに気持ちのいい日が続いて、飛行機の上から見たのと同じ色の空が広がってる。ただ遠くをみていても気分がいい。こうなると、食欲の秋全開だ(苦笑)。しばらく前に、イタリアンにハズレが続いてあぁぁ。。。という時期があったのがうそのようにここのところ、イタリアンづいてる。

祐天寺のラ・ロゼッタで食べた秋刀魚の薫製とモロヘイヤのパスタ、そしてデザートのガトーショコラと添えられていた生クリームとキャラメルソース+生の葡萄。中目黒のイル・ルポーネの爽やかなトマトソースのうれしいピッツァや白貝のパスタ。どちらもぜひまたいきたいなぁ。
 
ニュージーランドのグリーン・リップルド・マッスル(すごく綺麗なムール貝)を売り物にしてるアオテア・ランギも、ベースはイタリアンだっていってたし。

ときてこの連休は伊勢丹のイタリア展。伊勢丹って沖縄展のときもそうだったけど、他のデパートの"催し物"とは力の入り方が違うのを感じるのだ。日本に出店してない店や、普段卸売りしかしてない業者がでてたりもする。大体マルケ州なんていうちょっとマイナーなところを表に出すなんてやるもんだ(それが楽しい)。今までの経験には収まらない味が、おいでおいでしてるような(全部がそうじゃないけどね^_^;)。

今回ゲットしたのはシチリアとヴェネトの白ワイン、チェリートマトドライトマトナポリのトマトペースト、水牛のリコッタチーズ、マルケ州のパン職人のパン、ミラノ近郊の食材屋さんのパネトーネとか。そこのお店にたどり着くまでが面白くて、試飲させてもらいながら買ったワインコーナーや、馴染みのチーズ屋さんで「どこがよかったですか?」って尋ねて「あそこあそこ!、絶対いいですよ〜!」と商売抜き個人の好き好きモード(!?)で教えてもらって。会場はかなり込み合ってたから、聞かなきゃこれらのお店も通り過ぎてた可能性大。自分好みのところで次を尋ねるという法則はここでも活躍(^_^)

 

いろいろ買い込んだあとで新宿御苑へ向かい、芝生に座って食べたパネトーネはピクルスになったアーティチョークと粉状になっても存在を十分主張してる(多分)トリュフが生ハムやツナとパンに挟まって微笑んでる(笑)。デザートのマルケのパンも、甘味が強くてほろほろとした外側から、チーズとオレンジピールの効いた内に向かって食感・味共に楽しませてくれる。

気持ち良くなって仰向けになって、まだ緑のプラタナスの葉と少し傾いた陽で一段と澄んで見える空を眺めながら、イタリアの風土がつくる味ってフランスとは違うよなぁ〜ってそんなことを考えた。フランスは料理にしてもワインにしても世界標準的な部分がある(もちろん、AOCで守っているローカルな部分も)。一方イタリアは世界に広がってもその土地のものと結びついた"イタリアン的なもの"になっていく気がする。次に何処かの国へ行ったらそんなことを思い出しながらメニューを読んでみようかなんて考えた。