サウナで温泉考

なぜかアメリカ出張中にサウナ。しかもガイド?付きなのだ。家の庭につくられた3人ぐらい入ればいっぱいになっちゃう専用の小屋と、外に水専用シャワー。
小屋に入って、熱くなっている石に柄杓で水をかけると、立ち上った水蒸気が頭の上からワ〜っと襲ってくる。これを何回か繰り返すと、あら不思議。自分にこんなに汗腺があったとはつゆしらなんだ。なんだか気分は小籠包。いろんな話をしながら15分ぐらいして、外に出てシャワーを浴びる。ほとんどが果物の木だという庭の頭上には、夏の大三角形。う〜ん、いいぞぉこれ!…さすがにこれを3回繰り返すとかなりぐったり。一転して、出汁をとりきられた昆布を思い浮かべる。

不思議なのは、温泉とは全くその感覚が違うこと。温泉はすっきりもするけれど、ある種の疲れもある。いろんな成分の違いもあるし、湯上がりは温泉成分でつるつるで翌日も身体に匂いが残ってたりする。なにより自分とは違うものに包まれている。浮力による解放感、そしてほっとする温度。
サウナは知らぬうちに自分のあちこちに詰まっていたものが、なぜだか吹き出してくる。水を浴びてクールダウンして…を繰り返していると、なぜか肌がすべすべ(←これ、とっても不思議だった)で、身体が軽い。エネルギーも一緒に出てしまってる気もするけれど、疲れる感じが余りない(^_^)

一緒に行った同僚が帰りの車で言ってた。「アメリカ人って普通はシャワー。でもシャワーだと身体が全然温まらないから寒くて。」基礎代謝量の違いなのかな。温泉とサウナ、どっちもいいもんだ。