日用品化大国

今回出張して感じたことの一つ。モノは同じなのに、アメリカ(シリコンバレー)と日本で”扱い”が違う(ようにみえる)もの。それが嗜好品じゃないかと思ったのだ。日本だとデパートで高級ブランドフロアにあるものと、カジュアルなフロアのものが同じショッピング・モールで隣接してたりする。まぁ、土地があるから、みんな平屋のショップだっていう理由もあるのだろうけれど。さらに、ファッションも家電も食品も隣り合っていたりする。例えばそれは、StanfordShoppingCenterのルイ・ヴィトンととGAPとマクドナルドだったりするし、あるいは空港の自販機で売られているiPodやB&Oのヘッドホンやモトローラの携帯電話なんて具合に。みんな同じように”日用品”として扱われているようにみえる。

 

ブランド(やモノ)に価値を見いだすのか、別のこと(例えば、安いこと、なんて具合に)に価値を置くのか。”ブランド”という同じコトバを使いながら実は全然別のところを見ていたりする…かもしれない。今自分の感覚だけでいえば、アメリカって(旅行者が目にした範囲では)強大な”日用品化力”を持ってるようにみえる。Windouws、iPodはそのいい例で。もちろん、HONDAのクルマは今でも値引きしないし、セールスは「トヨタ行っていいよ〜」なんていうぐらい強気だって出張中に聞いたから、人気の差がないってわけじゃない。
走っているクルマはさまざま、会社の同僚もみ〜んなさまざまだから、あえていろんなところの違いに価値を持たせようとしても、なんていうか、余り意味が無いのかもしれない。裏返せば、見かけから判断しきれない部分を、人がいろいろ持ってるってことかな。

そうそう。そんな一方で嗜好の塊のような要素を持ってるものもちゃんとあります。例えばApple。立ち寄った本社のカンパニー・ストアには、ロゴの入ったグッズを手に抱えた若者がたくさんいた。自分も買っちゃいました。こんなことが書いてあるTシャツ(苦笑)。あふれるような日用品の中で、そんなモノを求める力もやっぱりあるんでしょうね。