ポジション


「社会がよりよき方向に向かうために、個は何ができるか、何をすべきか」
「社会変化とは否応もなく巨大であるゆえ、変化は不可避との前提で、個はいかにサバイバルすべきか」


今年最初に読んだ、「ウェブ人間論」のあとがきにあった一節。対談をした二人の著者の、ある部分をわかりやすく書き起こした文章。これを読んだとき、頭の何処かに詰まっていものがとれた気がした。ぼくには前者のような考え方はどうにもしっくりとこないのだ。単に個人の価値観の差なのか、世代のような共通の背景の有る無しによるものなのかはわからないけれど、自分で気づいていなかった(かもしれない)ものがあって、それがどんなことだったのかわかった。そんな気がした。でも、わからないままでいるよりもよかったはずだ。

視点によって、両者は同じ方向を見ているようにも違うようにもとれる。ここから先は、自分にかかってる。言葉にすることの意味と力。感じたことを言葉にするのも簡単なことじゃないのは、いつもブログを書くたびに思い知らされる(そんな言葉を読んでくれる人に、本当に感謝!)。感じているかもしれないことを言葉にしようとするのはもっと難しい。

 

散っていく桜をみながら、食べたり飲んだりしながら、誰かと話をしながら、そう思う。でも続けようと思う。


ウェブ人間論 (新潮新書)

ウェブ人間論 (新潮新書)