二つの新サービスで改めて思う、地図という共通言語


Googleマップをみて、改めて地図のもつ可能性というかワクワク感を思い出した人は多いのだと思う。ぼくもそのうちの一人。白地図のように最低限の事実を視覚的に表現しながら、用途に応じて情報を重ねながらカスタマイズができる、というベースはなかなか他にはないように思うし。そんな地図をベースにした新しいサービスがここ二日、日米でそれぞれリリースされた。


GoogleStreetViewは、Googleマップに加わった新機能。まだアメリカの一部に限定されてるみたいだけど、その交差点に立ってぐるりと360度見渡した時の光景が表示されちゃう!例えばサンフランシスコ市街からゴールデン・ゲイト・ブリッジに立つと、こんなふうに。考えてみれば地図って空から見降ろした、非現実的な視点で描かれてる。それでも慣れると違和感が無くなるのがインターフェースとしてスゴイと思うのだけど、このStreetViewは地図を見ている自分が一気に地上に下りてくる。YouTubeの画像を貼り付けたり、なんてこともそうと老い先じゃなく実現するんだろうね。携帯電話は今、電話会社の回線を使うための端末だけど利用頻度は会話からメール中心になってきてるようだし、こんなサービスが当たり前になると、そのうちプロバイダーに接続するための端末に変化していくのは自然なことなのかもしれない。。。なんて考えちゃう。



もう一つは、ALPS LAB video。何だかカーナビの画面を思わせるような見かけをしていて、地図というよりは”ビデオとそのビデをが撮られた場所”を一緒に見られるようにしているサービスだな。ふぅん。行ったこともない筑波サーキットを走るとこんな風景が流れるんだ。。。とか、何度も通った東名高速・由比PAの辺りは、そうそうこんなふうだよな〜とか。写真に緯度と経度の場所情報をリンクできるサービスがあるけれど、それの動画版みたい。


何よりスゴイと思うのは、これらのサービスがどちらも”地図”という共通の作法で作られたモノをベースにしてることじゃないか。緯度と経度を基本にした非現実的な視点。例えばそこに「Macだ」「Windowsだ」とか「DoCoMoか」「auか」、なんていう世界は無いようにみえる。英語よりもワールドワイドな共通言語かもね!?


こんなふうにすぐ近くにあって当たり前だから”発見”しにくいもの、まだあるんだろうなぁ。