おまえは何処の浜栗じゃ?


ほんまに梅雨かいな?と思うような晴天の土曜日、九十九里浜へ。初めて来ましたが、イヤ〜ホントに立派な遠浅の砂浜です。干潮と違うのは、波がちゃんと来てるのに遠くにいる人が立って歩いてることかな。何だか騙し絵をみてるようなな気分です。それに右にも左にもず〜っと続く波打ち際に、遠くまで建物が見えない。気持ちいいなぁ。とそんな砂浜に看板が一つ。「蛤をとらないで下さい」ほぉ〜、蛤がいるんだ。ここに。知ってる人への警告は、知らない人への告知になるんだな。あはは。



さてこれがその蛤です。炙ると少し口を開いて舌のように身をのぞかせてそれが動いてます。でも決して鰯を襲っている図ではありません(笑)。あ、いえちゃんとお店で注文しましたってば。大粒の地物が6個位で3500円と言うから値段も立派なものですねぇ。輸入物は小粒になって千円以上値が下がります。でもこれ、ホントに九十九里出身なのかなと思っちゃいますよね。小さいのを輸入してしばらくここで育てれば”国産”になるわけですもん。Wikipediaには、純国産の蛤は干拓や護岸工事で激減してしまったことや、九十九里産の蛤は茨城県産と同じ朝鮮蛤という種類だという記載がありました。

ちょっと塩気が強くて貝の味には乏しい印象の蛤よりも、素直においしいと思ったのは背黒鰯。同じくWikipediaによれば、カタクチイワシのこの辺り特有の呼び名だそうです。シラスや畳鰯の親ですね。マイワシよりもぎゅっと詰まった味が明るいうちからそそりますね〜。ビールでも酒でももってこい。いやな臭みもないし、丸ごとぱくぱくいけちゃうし、値段も一皿200円というからウレシイ!


ここいらには、炙って食べる以外にも”胡麻漬け”というのがありました。甘酢につけた後に胡麻をまぶしたような感じです。近くの人に聞いたら、塩漬けしたものに胡麻をまぶしたものもあったんだとか。それこそ家々で味が少しずつ違っていたそうですから、味噌みたいな身近な食べ物だったのでしょうね。そういうやつを食べてみたいもんだなぁ。。。