デパ地下のカタチ


新宿で打ち合わせがあったので、ちょっと早めにいって伊勢丹を覗いてみました。地下の食品売り場が大改装されて以来、まだ行ったことが無かったんですよ。わくわく。地下鉄からB1へ直行。早速初めての場所でいつもやるように、わざと半分迷子になるような感じで案内図を見ずにぐるぐると歩き回ってみました。


全体の作りをやや濃いめの茶で統一した内装は、ちょっとごちゃごちゃとして雑多なイメージの新宿の街とは違う雰囲気を作り出しているようです。さらに制服を着たときのように、みんな条件を揃えているからこそ、個々を引き立ててる効果もあるみたい。でもそれ以上に統一して作り込んだ効果なのかなと思うのは、主な通路が広くなっている(のだと思う)ことですね。そこから路地をはいるように細めの通路に入るとズラッと店が並んでいる…そんな印象を抱かせるレイアウト(ちょっとオーバーかもしれないけど)。欧米のオフィスでフリーアドレスを導入する目的の一つは共有スペースを拡大することだけど、まさにそんなことを意識したんじゃないかって感じ。もしかしたらブースの中は以前より狭くなっているところもあるのかもしれないですけれどね。


3周ぐらいしてからフロアマップを眺めると、総菜などを中央にして両側に和と洋が別れてるんですね。おーなるほどね。お菓子ならば、そのカテゴリーの中で和と洋が隣り合っているのがよくある形式だけど、これはちょっと新しいスタイル。日本酒とワインも全く違う場所に置かれてますしそのコンセプトは徹底してますね。行ったのが平日の午後という時間帯だからかもしれないですけど、人が多く流れているのは総菜〜和のコーナーのようにみえます。和菓子店の幾つかは列が短くなりませんし。このあたり、土日はどうなんでしょうね。


和と洋、ということで感じたことがもう一つ。フランス菓子は今バブルな状態なんじゃないかって。もうずいぶん前になるかと思うけれど、イタリア風の軽めのさっぱりとしたケーキ類が流行った時期がありましたけど、ここ数年はベルギーやフランスのチョコレートがブレイク。このフロアにもそうしたお店が多く出てるから、それらの店で扱っている色とりどりのマカロンがこのフロアを歩いていても目立ちます。これらのお店、マカロンもケーキ類もけっこういい値段します。当然ですけどね〜。さてこちらもどう推移していくのかな。


それにしても、ただぶらぶらするだけで勝手な妄想を掻き立ててくれるようなリニューアルをするって凄いですねぇ。最近はデパ地下のリニューアルが立て続けだっていわれてますけど、こんなに"散歩"が刺激的なデパ地下はいまのところありませんでしたから。ということで、今週水曜日からはじまる恒例「沖縄展」がとても楽しみなのです。