事実と、解釈


旅行でも出張でもいい。近所の散歩だって、いい。同じところを何度か訪れると、自分に少しゆとりができる。そうするとみえてくるものが増えていくように思うのだ。


ロンドンブリッジの近くの歩行者用の信号機。赤には「WAIT」、ウンそりゃそうだ。青には…「CROSS with care」。SouthKensingtonのサイエンス・ミュージアムナチスのV2ロケット(…って確かロンドンを爆撃して大変だったやつだよな)には、「ミサイルの時代の始まり」とある。事故を起こしたがハッキネンが無傷で助かった、フロントウィングの壊れたマクラーレンのF1カーには「世界で一番安全なクルマ」という説明。


なるほど、そうくるのか…って。なんていうか、ヤケに”事実の解釈”に執着しているように思えたのだ。二項対立的にとらえるでもなく、感情を込めるでもなく。在るべき姿ではなく事実。そしてその立場というか、視点。ひょっとして、これがヨーロッパっていうもの?なんだろうか。