納得の世界


え〜みなさん、もう見ました?北の空に見えてるホームズ彗星。本当は肉眼で見えるような星じゃないんですが、数日前にものすごく明るさを増して今じゃ東京から肉眼でも見えちゃってるんですよッ!!残念なことに太陽からもうずっと離れてしまってるんで、いわゆる"ほうき星”みたいな形じゃなくてぼんやりした星…というか大リーグボール2号がホームベースの手前でぼんやりと膨らんでるみたいな(笑)印象です。今日は空気も澄んでいるので条件も良く、満月を過ぎた月もでているのに簡単に見つけられました。
 

ところで10月はこの他にも、銀座で中島信也さんのCM展をみたり、谷山雅計さんの本を買ったりと広告業界の星々の活躍にも触れた月でもありました。(うぅ、苦しいぃ、、、-_-;)


最近のものだとサントリーの伊右衛門資生堂の企業広告などが印象に残っている中島ワールドは、既に終わってしまった絵コンテ展(リクルートG8)と29日までやってる実際の映像展(ggg)の二本立て。文字まで一体になった、まるでマンガを読んでるような絵コンテ集がよかったですねぇ。アニメも原画が描かれた時点で恐らく出来上がりが定まるのだと思うんですが、CMだってきっと同じなんだな〜と改めて感じ入っちゃいました。以前別エントリーに書いた、「新しい私になって」の絵コンテもあって、"名曲を作る!"なんていうコメントまで書き込まれてました。


谷山さんの本は、余計なものが削ぎ落とされた平易な言葉で書かれていて、それが使い込まれた道具のように見えてくる。例えば「カタチだけの納得。本当の納得。」という一節は、"…世の中のコピーには、単にカタチだけの納得に終わっているコピーと、ホントウの納得(対象の商品を買う気持ち、とか)に繋がっているコピーの2種類があると思うんです"という文から語られる谷山ルールの一つが紹介されています。誰かが既に評価したから、そういうものなんだ…と思い込んじゃうのではなくて、ルールに則して自分で評価する姿勢。
他にもいくつもの「谷山ルール」が紹介されてるんですが、やっぱり優れたものを続けられる人というのは「自分で発見したやり方」を持っているんですな。以前佐藤雅彦さんが広告を作り始める時に、世界中の評価の高い広告をひとりで籠って見続け、その中から"法則"を発見しそれを使い数々の。。。なんていう話しを聞いたことがあって、それを思い出しちゃいます。あぁ、またまた反省だぁ(^_^;)。でもってこの本の中にある「新潮文庫・Yondaキャンペーンの企画提案書抜粋」にはそんな実例が網羅されてます。パワーポイントで文字だけなのに、こんなに読むものにすっと入ってきて、納得しちゃう。実はこれ、以前通ったことのある広告学校でもらった自分の宝物なんだよなぁ。コピーの世界だけに留まらない谷山ルールがちりばめられてるから。会社で企画や提案書を作る時にも、眺めたり。うぅちょっと悔しいなぁ(^_^;)

 

広告コピーってこう書くんだ!読本

広告コピーってこう書くんだ!読本