これは、、、らーどん!?@中本(ラーメン、有楽町・東京)


東京というところは、日本各地はいうに及ばず世界のいろんなところものを引き寄せる。引っ張ってきちゃう。いつでも「今」というものを表してるようなところがあって、それが魅力の一つでもあるんだけど、同時にじゃぁ歴史、というか「蓄積」にはかなり不利なところなんじゃないかとも思う。街中は店もどんどん変わる。思ったように流行らなかった場合はもちろん、そこそこやっていけてるんじゃないかと思うようなお店だって、例えば賃料が高いとかそういうことで閉めてしまったりなんてことがあるように感じます。そういう東京で"昔ながらの…"というようなお店に出会うには、少し郊外にいくとか、町そのものが全体として以前のように残っているとかそういうところへいくことになっちゃいます。ところが、ど真ん中にもに"ここで数十年、ず〜っとやってます"というお店に出会うことができる、サンクチュアリのような場所があるんです。それは、ビルの地下。


有楽町のビックカメラの向かいにある有楽町ビルの地下、ここには少なくとも30年以上はやってるラーメン屋さんが二軒あります。肉の万世がやっている「万世麺店」(排骨麺が売り物)と、商店街に昔からあるんですよ〜という雰囲気の「中本」。しっかり食べたい気分の時に万世によく来ましたけど、こっちのお店は気になってはいたけれど実は今まで入ったことが無かったんです。ついつい知ってる万世に流れそうな気分を、"新しいところに行かなくちゃ、ダメ!"とひっぱたき(笑)初入店(多分…)。


「野菜そば、おまちどうさま」


食券を買って細いパイプの足がついた4人掛けのちいさなテーブルに座っていると、ラーメンが登場。店全体の雰囲気が、昭和30年代のセットの中に居るようでなんとも味がありますね。12辞す腰前に入った時は、4人ぐらいしかいなかったお客がどんどん増えてほぼ満席に。野菜そばは、醤油味のスープの上にこんもりとモヤシを中心とした野菜炒め・大目のメンマ・分厚いチャーシューが三つの帯になって表面を覆ってます。ふむふむ。


最近では珍しくなった(と思うんですけど、どうでしょう?)太くてストレートな、おまけに黄色みの強い麺。好みは分かれるでしょうねぇ、細目が好きな人からは評価が厳しくなりそうな。でもこれが、見た目は濃いけれど実はさっぱりスッキリのスープと組み合わされているのはいい感じ。このスープが最近には珍しく脂が強くないんですよ〜。和風出汁のラーメンでもけっこう表面には脂が浮いてますもんね。「あぁ、今日は麺類でさっぱりとしたランチにしたいなぁ。。。」なんていうときでも食べられるラーメン、とみました。まるで、うどんみたいな感覚で食べられるラーメン、といっては失礼かもしれないけれど、盲点を突かれた感じ。個人的にはこれは十分ありだと思いますよ。そうそう、そのせいか!?店内にはやや年配の男性客が多く、隣の万世とはやや対照的(^_^)


  • 中本 東京都千代田区有楽町1-10-1 有楽町ビルB1 日曜祝日休み