コリドー街でおじゃ@Bar de Ollaria(バル・デ・オジャリア)


3月後半からここのところ、外出はあってもちとユトリという面が不足気味。新しい店はもちろん、ランチはもちろん仕事の後もゆったりと楽しむことができていないのでありました。しかし、そんなことを言っているといつまでたってもこのサイクルから抜けられなくなってしまうかも。。。誰かにそうしろと言われてるわけじゃないからなぁ。いかん、いかん(^_^;)


さて、銀座でももう日比谷に近いコリドー街。泰明小学校の側のこの辺りは再開発がそれほど進んでない感じでゴチャッとした感じが残ってて、脇道にはいるのが面白いエリア。コリドー街には有名な大きいお店もあるけれど、間口の狭い奥行きのあるちっちゃなお店も何軒もあって、そういう中には喫茶店みたいな感覚で楽しめる店も。一度偶然時間潰しで同僚と立ち寄ったところは、ギネスビールの上手い店だったし、今回のそこはスペインのバルを模したようなお店。それでいてシェリーが120ぐらいある専門店というからまた興味をそそられちゃう。


おじや…?シェリーが売り物の、スペイン・バルなんだよね!? と思っても迷うことなく入るべし。店名の由来をうかがったら、デカイ壺のようなものが登場。ollaria(おじゃ)とは元々蓋付きの鍋のことを言うんですよ〜と教えていただいた。この鍋で作るおじやのような料理もollriaで、それを店の看板メニューにしたとそういうことなのだそうだ。で、ランチはそれがメイン。野菜、鳥、魚介の三つのおじゃ+日替わりが並ぶ。


どれにしようか悩んだ末に「日替わりの烏賊墨を」注文。昨年12月にオープンしたというこのお店、カウンターと小さなテーブルが幾つかあって、気軽に立ちよれる雰囲気。壁にはずらり並んだ酒瓶。いやいや、日が落ちた頃に是非また来てみたいなぁ。なんて思っていたら「おまちどうさまでした」。リゾットがはいるような一人用の陶器の鍋(?)にollria、他にスペイン風オムレツやサラだなどが付いてきた。お米のジュースだという飲み物もついてる。ちょっと濃いめの味付けの皿もあって、まさに"つまみ"感覚。ワインやシェリーが進みそう(笑)。


ふと見ると、カウンター席に「シェリー酒」という本が。ぱらぱらとめくってみると、いきなり出だしがこうだった。


 "はじめに申し上げておきますが、私は「シェリー酒」という言い方は嫌いです。私としては、単に「シェリー」と呼んでいただきたい"


あは、なんだかいいゾ。と、この著者はこの店のご主人なんだとか。内容も、歴史、作り方、種類、雑学などなど、こちらも濃い(笑)。これも出会いですね〜と買って帰ってきた(amazonでみたら、もう古本しか手に入らない本だった)。店構えと一緒で、深そうだ。シェリーって気になってるけど、それから先に進むのどうしたらいいか分からず留まっちゃう気がするもんなぁ。今度は、仕事帰りに来てみようかなぁ。


 日曜祝日休み、ランチは平日のみ


シェリー酒―知られざるスペイン・ワイン (PHPエル新書)

シェリー酒―知られざるスペイン・ワイン (PHPエル新書)