心地よさも一緒にあがる@三河屋(フライ、西麻布・東京)

GWが開けて以来、なんとなくパワーが落ち気味。例えば牡丹灯籠みたいに、何かのきっかけで盛り返すことはあるのだけど長続きしない。。。こうなると、ランチの新規開拓をする意欲がかなり減退するし、振り絞っていってみてもランチタイムが終わりそうな時間で手近な店に飛び込まざるを得ず、結果沈没ということも何回か。こんな時には素直に嬉しくなる店がいい。そんなわけで、西麻布の三河屋へ、とことこと。このお店、今までいったこと無いのだ。ブログを見ても称賛の声は多く、だがそれ故にかなり並ぶ覚悟らしい。西麻布ということもあってちょっと行き難いし、平日の昼間のみ3時間の営業ということもある。まぁ、そうはいっても行ってみたいのである。あはは。


12:45ごろ到着。やや!行列がない。。。うほほっと引き戸を開けると中で女性客が待っている。そううまくはいかないか、やっぱり。表で待ちながらみていたら営業時間は14:30までだけど「ご飯が終わり次第閉店」と。蕎麦屋で蕎麦が切れたらしまいというのは聞いたことがあるけれどなぁ。


メニューに並ぶものはなるべくいろいろと食べてみたいけど、まずはメンチは外したくない。あ、でもコロッケが基本かなぁ…むぅハムかつなんてのもあるんだ…一つしか選べないし(当たり前なのだ)…と結局コロッケ+メンチとあるミックスフライを選択。ところがしばらくして登場したそれには、キウイのようなコロッケが二つ、丸々とした茄子のような俵型のメンチだけじゃなくて、縦に半分にされた豚カツがのっていた(@_@;)。。。お隣さんもおんなじだ。ってことはこれでいいのか!?なんてボリュームだろ。学生街にある定食屋だってここまでのところはそうそうないと思うぞ。


コロッケは粗く潰したじゃがいもがおいしい、さっぱり目の優しい味付け。豚カツは、とっても柔らか。そしてタスキに切られたメンチは、粗びきで肉汁をたたえている。衣の色はどれもしっかり目だけど、中はいい感じに上がってる。ソースをかけるとちょうどいい加減になるので、途中から味が濃く感じられてペースダウンなんてこともなく、三つを交互に楽しみながら食べ進めるのだ。


「お腹一杯になった?」


会計を済ませた客に、おばちゃんが揚げる手を休めて声をかけてる。ふむ、そういえばさっきご飯のお替わりした客が二人いたっけ。こういうところが、ご飯切れると閉店につながってるらしい。たくさん載ってたフライといい、今どき優しい店なのだなぁ。肩幅ぐらいのスペースで衣を付けてその横こじんまりしたところで揚げ物をしてるおばちゃんは、身体が辛そうに見えるのだけど顔はいつもニコニコしてる。お店の人もこれだけ大勢のお客が切れずに来る店だから忙しいのは当然なんだけど、穏やかだし。沖縄の小さな定食屋さんに入った時とにた空気を思い出しちゃって、なんだか懐しくなってしまう。これじゃ人気が出ないはずがない。近くにあったら間違いなく通っちゃいますよ〜。あぁ、満腹。。。13:10、"あまり無理をせずいつまでもお元気でいてくださいね…(^_^)"と胸の内でつぶやきながら店をでた時には列が7人。この人たちで今日の営業は終わりになってました。

  • 三河屋(フライ定食)港区西麻布1-13-15

     11:30〜14:30(早じまいあり)、土日祝日休み