昨日終わってしまった、おいしいイベント二つ@サロン・ド・ショコラ&IPA祭り

昨日1月26日までの、おいしいイベントが二つありました。例によって、ギリギリで堪能しました。

  • Salon de Chocola(伊勢丹新宿店、東京)

毎年恒例のフェア。バレンタインデーに合わせて…かと思っていたら、その前に終わっちゃうんですねぇ。実にいろいろなお店が集っていますが、このフェアで極私的に最も気になるはフランスはArbois(アルボワ)からやって来るHirsingerなのであります。チョコレートの味わいでいえば、ベルギーのピエール・マルコリーニが個人的な好みでは抜きんでているんですが、それとは別の次元で認めざるを得ないのがこのHirsinger。マルコリーニのように華やかでかわいい香りは無いのですけれど、どこかで知っている味が複雑に重なって織りなす、まさにフランス的なチョコだと思うのです。フルーツを使っていてもスパイスなどが隠し味だったり。チョコそのものもミルキーというのではなく、かといってビター一辺倒でもなく、滑らか。フルーツが、ハーブが、楽しみが、舌に鼻に広がっていきます。今年はお店の方は流石に来日されなかったようで、会場の地図(見取り図)にも店名は明記されていませんでした。お陰で!?行列もなくさっと買うことが出来たというのは、購入担当者の弁。日本のすごいところというか、伊勢丹のバイヤーのすごいところというか、フランスに何年も暮らしている人でも知らないお店が、日本には商品を並べるんです。GDP世界第二位の国というのはこういうところで(やっと?)実感できるというものです(爆)。

ビール好きの友人の受け売りですが、ホップの特徴を通常のビールよりも効かせたビールが、IPA(インディア・ペール・エール)というタイプ。英国から印度まで、赤道を二度越える過酷な環境でも腐敗することなく無事に届くようにとホップを強く効かせたタイプのビールがその由来なんだそうです。それにしても、ローマ軍のワインといいイギリス人のビールといい、自国民が海外に進出すると"地酒"も輸出するというのはすごいですねぇ。日本人もそういうことをしていたのかどうかはよく分からないのですが、個人的な感覚では何を食べていたかに依るように想像しています。となると、海外で日本食を食べるのは結構大変ですから(材料とか出汁とか調味料とか、どれも特殊なものなので)、現地のものを食べることも増えるのではないかと思うのです。となると酒も日本酒にこだわらなかったのかもな。。。好奇心も強いし。。。などと、妄想ですが。
もとい。沼津が本拠地のベアードビールの中目黒タップルームは、今月17日から今日までの十日間、IPAが祭りと称して十種のIPAビールを揃えていました。定番のIPAはもちろんいつもあるんですが、一度に十種類というのは頑張りました。○○ドライ系ビールをこよなく愛す方には、ちょいと合わないと思いますが、炭酸がきつくなくて近々に冷やさずに味わいの幅の広いビールが好き〜!という御仁には是非とも足を運んでもらいたかった催しです(…終わってからですみません)。こういうタイプのビールは、「最初の一口だけ美味い!」なんてことはなくて、何杯でも楽しめますから。
シングルホップのタイプを二種類(スッキリやや辛口系のホライゾン、舌の上に適度な重さと苦味が拡がるコロンバス)、から始まってイングリッシュタイプ(泡も味わいもとても柔らかく、それでいて味も苦味も適度に幅広く、後味が優しくスッキリ)、そしてダブルタイプを三種(シトラスIPA、初醸造2009ダブルIPA、禁酒同盟ダブル2009、みな違う個性があってそれがまた美味い←酔ってきて大ざっぱ)と二名で何とか五種類を堪能することが出来ました。

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…最後のダブルIPA二種は、チョコに通じるような苦味と甘味の心地酔いバランスが思わずにんまりしちゃうものでした。こういうビールを飲んでたら、そりゃ普段からチョコを食べるよな〜と思いますよ、例えおじさんでも。ということで、遠いようで意外に近いと思う、チョコとビールなのでありました。

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