嬉し楽し新ら志らくご@下北沢演芸祭2009(3月23,24日)


23,24日と下北沢711シアターこけら落とし公演、志らくさんの落語会に行ってました。事前に分かっていたのは、23日が「芝浜」を、24日が「たちきり」を"新たな"ものに描き直すということでした。


さて、一週間前に談春さんを聴きに来たこの会場。元は映画館だったそうですが、セッティングされている椅子とスクリーンの間に舞台を作り、箱を並べてベンチシートを三列作り、その後ろにパイプ椅子を並べ、なんとか100席弱を収納しましたよ〜という会場です。なので前の席になると、縁者までが異様に近いっ!千秋楽となった24日は最前列で、座布団までおよそ1m強といったところ。まるで授業で体育座りをしながら先生を見上げている状態。志らくセンセ〜(笑)。ちょっとそれますが、これだけ近いと普段目に入らないところまでみえてきます。着物は実はいろんな柄があって意外にしゃれてるんだな〜とか(遠目には無地に見えるんですが)、手の大きさとか。唾は飛んできませんでしたけど。わはは。


発見だった一つ目は、自分は「芝浜」がどうやら苦手なのだということがわかってしまったこと。夫婦のやりとりとか、オチとか、ストレートにやる人も解釈工夫してやる人もいるのだということは、何となく分かってきてましたけど、でも。。。実は、TVドラマがとても苦手です。特に必要なのかどうか分からない刺激的な場面やアップダウンを強調したストーリーは、ホラーに通じる扇動感があるような気さえして、辛いのです。芝浜の夫婦のやりとり、そんなふうにみえてきちゃいました。登場人物が二人だけだから、自ずと濃いものになって、不自然(?)なところが目立ちやすいのかもしれません。すみません。


両日とも、前半が会場からの質問を含めてのトーク、その後一席。そんな構成でした。初日は間に休憩なし、二日目はトークでもかなり疲れることがわかって休憩10分。でも二日目は、なべおさみさんが登場して「談志…ごにょごにょ」という話題で突っ走ったのです。志らくさん、ほんとに汗だくだくになってました。あぁぁ。


たちきり、初めて聴きました。事前に粗筋とかみていこうかと思ったんですが、結局何も予備知識無しで臨みました。こっちは、よかったですねぇ〜。え、そんなのあり!?という場面や、仲むつまじいやりとりetc.どのシーンにもす〜っと入り込んで、しっかり刷り込まれちゃいました。でも、志らくさんが解説してくれましたけど、元の噺は随分と違うようですねぇ。元々のものをどこかで聴いたらどう思うんだろうなぁ。ちょっと芝浜と同じになっちゃうかもなぁなんて気もして。


トークの中だったと思いますが、26日の紀伊国屋ホールでの出版記念落語会に談春さんに出てもらおうと電話をしたら断られちゃった〜なんて話がありました。でも、ひょっとしたら来ちゃいますよね。いかれる方、ワクワクが増えましたよね。赤、青メダカに、先生(師匠)や顧問が揃ってメダカの学校になるかも〜!