ひんやり汗なし、夏カレー@カレー屋Nagafuchi(西新橋・東京)


アイス・カレーというものがあるのだ…という話を聞いたのはもう何年も前のこと。なんだ、それ?と思いつつも、折悪しく店主の方が体調を崩されたとかで、臨時休業で何度か振られてしまい、結局今まで未体験のまま。やっとこそさこの夏、初体験。お店は、後を継いだ方に代わられていて、でもメニューには、健在です。


住所は西新橋というけれど、ここも新橋なのね〜というぐらい駅からは離れたところ。慈恵大学病院のすぐ側。見た目は喫茶店風です。店内には、女性の一人客も何人もいます。さて、と。あ、これこれ。「アイス・カレー、普通盛りで」



現れたのが、これ。一見、ドライカレー風の外観です。まずは食べてみなくちゃ…と、ぱく。「冷た〜っ!」頭じゃわかっちゃいるはずなんですが、だからといって処理できてないわけで。だって、カレーだと思ってると、どうしても。そのズレが、どうにも面白いですよ。味覚や嗅覚を使いながら、なんじゃこりゃ〜じゃない体験って、そうそうあるもんじゃないと思うんです。ぱく。こ、これは!凍ったマンゴー。。。だんだん自分が食べているのが、ランチなのかデザートか、怪しくなってきます。


カレーは、さっぱり目に感じますが味わい深く、後から適度なスパイスの辛味がじわ〜んとやってくる。辛味があるのに、口が熱くないのは不思議。しかし、食べていて気がつくのは、決して奇をてらったものじゃないこと。油が控え目ゆえのバランスは、単に普通のカレーを凍らせたわけじゃない。ご飯も、白米じゃなくて(発芽)玄米。この方がべたつかず(好みもあると思いますが)、凍ったルーをしゃりしゃりと食むのに、ちょっと噛み応えのある玄米はリズム感もいいような。


今じゃなんとも思いませんが、讃岐うどんの"ひやあつ"とか、とっても冷たい沖縄の"ぜんざい"などは、最初は「え?」。自分の中の「○○は、こういうもの」って、経験したものでできている部分が多いなぁって思います。そんな日常を、ぐらんぐらんさせてくれる、日常的な一品。まるで、感覚の脳内リゾート…って一体なに言ってるんだろう>自分

  • カレー屋Nagafuchi 港区西新橋3-5-1(電話:03-5401-1271) 日曜休み 11:00〜15:00、16:00〜21:00(土曜日は15:30まで)