大竹伸朗・全景展

駆け込みで東京都現代美術館へ。もう一つ、初台の伊東豊雄展も行きたかったのだけどそちらは断念。。。どちらもNHKの新日曜美術館で知ったんですよ。でもって、現代美術というのかな、そういうものを意識して観に行ったのは初めてかも。ところで現代美術館は、宇和島駅になってました(笑)。

それにしても、凄いもの観てしまったな〜というのがまず最初の印象です。この人は、何かを表現する"キャンバス"から自分でつくることから始まっている。そこに、エネルギーを感じちゃう。ゴミをスクラップブックに貼ることから出発した作品は、それをキャンバスにして色や思いが塗り重ねられていきます。それが何千ページも連なって。無意識的な創作にも思えるし、気持ちや思いが込められている。意識と無意識の違いって、いったいなんなんでしょうね。

モノを介しているんだけど、なぜか人を感じてしまう。それは多分、生活の中にあったモノたちを使っているからなんじゃないかと思います。錆びた鉄の色なんてのも多く、思わず人生とか毎日なんていう時間を感じます。カタチあるものになると、いろんなものは普通固定化されてしまいます(言葉になるなどして)。けれどずら〜っと並んだ作品群をみていると、それらは決して止まっていないように見えるのも不思議でした。まだ心臓のように鼓動しているかのように。

いろんなことを考えるきっかけをもらって、心も頭も一杯になった気分です。人のエネルギーって、何かを作るのに要した時間だけじゃ測れないんだろうな。