白か黒かといわれたら、黒。

食べ物の世界には、よく白だ黒だと対比されるものが存在してる。例えば砂糖。精製された白砂糖に対して、黒砂糖がある。芋焼酎をつくる麹も、高温多湿の環境で醸すために使われてきた黒麹に対して、スッキリとした味わいの白麹がある。

で、いったいなんの話かというと「はんぺん」なのだ。はんぺんといえば”白”いものかもしれないけれど、実は小田原〜焼津辺りの東海道(伊豆半島は不明)には、鰯を主原料につくる”黒”はんぺんがある。最近知られてきた”静岡おでん”なるものに入っているネタでもある。極めて個人的なことなのだけど(^_^;、実はこの黒はんぺんが大好物なのだ。

昨日法事で静岡へ、帰りに手ぶらなんてもったいないことは出来ないので「蒲菊本店」へ。静岡市内にはいくつか黒はんぺんを売っているお店があるのだけど、食感・味ともに一番しっかりとしていて好きなのです、ここ。いつもは黒はんぺんをたんまり買っていくのだけど、ふと思い立って白はんぺんのことを聞いてみたのですよ。実は、白はんぺんは余り好みじゃないんです。なぜかっていうと和菓子の淡雪が苦手なのと理由はにているのですね〜。ふんわりしていて…それ以外の印象が残っていないんです。で、その白はんぺん。例えば紀文のホームページなどで解説されているように鱈など身の白い魚を中心に作られた軽い味のふんわりとしたもだと思っていたのだけど、このお店のそれは聞けば”鮫肉”が主原料なのだ。おまけに小さめのものと大判の二種類。機械で練ってつくった小さいものと、手で練った大判もの。御厚意で試食させていただいたのだとけれど、違うものですねぇ。機械練りの均一な食感に対して、手練りの外側つるり中ほっこり。いわゆる白はんぺんとは一線を画してます!あっさりしているのにしっかりとした味わい。ふむ。これが鮫肉の味なのかなぁ(思わず買ってしまった。。。あは)。

モトイ。個人的には、白より黒のほうを選んじゃうものが多い。芋焼酎、ビール、砂糖(調味料)、餡(これは黒というのかな?)…はんぺんもやっぱり黒!。つみれよりもしっかりとした食感、ほのかな甘味。朝はトーストに挟んで、夜はそのままあるいはフライ(←これがまた甘味がでてきて美味いのですよ!)。あぁ。。。幸せ。一日十枚弱のペースでこれから数日はそんな日々が続く。あぁ、うれし(^_^)