いつでも満開@もつ焼・稲垣(本所吾妻橋)


居酒屋とはなんぞや?wikipediaをみると、起源は諸説。今まで改まってそんなことを考えたことはなかったけれど、思わずそんなことが酔った頭をよぎる、「稲垣」なのだった。もちろん、正解なんかありゃしない。あはは。


浅草から吾妻橋を渡りアサヒビールの前を通り過ぎ、交差点を右に折れる。この辺り、ネオンサイン的にははっきり言って”淋しい”地域だと思う。ファーストフードもファミレスもチェーンの飲み屋もコンビニも目に飛び込んでこない。だいたい、道の両側が暗いのだ。まるで住宅街のように。見つけた目的の看板もある意味素っ気ない。

入り口だって普通の格子戸だ。しかし、ここが15席から始まって建物を買いまして3棟200席にまでなったという”稲垣”の入り口(の一つ)なのだ。店に入ったのは19時。まだ満席とはいわないけれど、客層が幅広いことに気づく。仕事が終わったユニホームの一団、老夫婦、カップル、そして家族連れ。壁一面に張られた黄色いメニューの短冊。だいたいは300〜500円見当だ。何だ、”稲グラタン”とか”稲バーグ”って!?

ファミレスのようでファミレスじゃない。声の大きさに差はあるけれど、みんなおしゃべりしながら食べて飲んでる。一人で本を読んだり、居眠りしてる客はいないのだ。欧米の気楽なレストランの雰囲気に近いかもしれない。自分だって、一緒に来た面々とあぁだこうだと声高に話をしている。そして、大いに食べて、がんがん飲んでる。それが心地よい。いつの間にやら満席状態だけど、並んで待ってる客がいるようには思えない。にぎやかだけど賑やか過ぎず、皆思い思い。きびきびと動いてる、揃いのTシャツの店員さんもそんな絵の中にはまってる。

「なぁ、あの水ぎょうざ300円だよな。でもってあっちの肉ワンタンって600円だよなぁ。なんで倍も違うんだ?」「う〜〜わからんなぁ。よぉし!両方頼んじゃえ!くればわかるだろ」「よぉっしーいくか〜!」

その他にももつ煮を食らい、もつ焼きをかじり、刺身、稲グラタン、ポテトサラダetc.。1本2千円!の芋焼酎を二本飲み、男4人で腹一杯になって一人三千円でおつりがくる。しかも、また来てもいいなぁ。。。と思っている。ただし、そんな飲み食いが楽しいと思える相手とじゃないとね。でも、ここにくれば誰でもそうなっちゃうかも。吾妻橋の先にこんな楽しいエリアが潜んでいるなんて!う〜ん、困ったぞ(笑)。