こういう感じの店が増えるといいのになぁ@マヌエル(四谷、東京)


上智大学の向かいの細い暗い道を入ってしばらく行き、ポルトガル国旗のところで階段を地下に降りる。ドアの向こう側は、まるでミュンヘンのビアホールかN.Y.のイタリアンレストランのような賑やかさ(←自分の行ったことのあるところとしか比較できないので^_^;)。若い人ばかりじゃない。女性ばかりでも無い。男性だけのグループもいる。よくある居酒屋とはまったく違う空間が広がってます。


今回この店に集まった理由は、ヴィーニョ・ベルデ(緑のワイン)を飲もう!って。最近蒸し暑いので何かスッキリ楽しめるものを…ということで、ちょっっぴり酸味や発泡性がある、サイダーのような色の若飲みワインを楽しんじゃおう、と。目の前に置かれた冷えて汗をかいた透明な瓶だけでも何だか涼しげ、味わいもスッキリとして(発泡は感じないぐらい弱く)クピクピいけちゃいます。もちろん、食べるほうだって楽しみにしてました。興味のあるものはあれこれあったんですけど、アラカルトの他に4人から注文できるコースがあって、これに食べてみたい料理が大体入ってます。バカリャウ(干し鱈)のコロッケ、蛸のトマト煮、豚肉と浅蜊の炒め物、白身魚とパンのアソルダ(パンの雑炊)。その他にサラダ、ガスパチョ、デザート、飲み物がついて4200円。この日は4人でこのコースを頼み、食前酒を一杯ずつ、ワインのボトルを2本開けてひとり6千円するかしないかでした。よくあるチェーン店の食べきれないぐらいできるけれどどれも記憶に残らない、そして2時間ぐらいで追い出されちゃうコースに比べてなんと楽しい時間が過ごせることか。それにはにこやかに質問に答えてくれたり、サーブしてくれる若い店員たちの楽しそうな雰囲気だって一役買ってることも見逃せません。


 


どれも楽しめたんですけど、えっ!?と思ったのはやっぱり"豚肉と浅蜊の炒め物"。こんな組み合わせ、思いつきませんよね〜。けんかしちゃうんじゃないかって。説明書きによると、豚肉はマリネしたものだそうですし、じゃがいもが入っていて浅蜊との間を取り持っている感じもします。そして最後にかけるレモンも大事な要素ですね。レモンって単に酸味を加えてすっきりさせるために使うものだと思ったら大間違い。全体をまとめる役割としても重要な役割を果たしますね〜。ということでどれもあっという間に皿は空に。


 


よくチェーン展開していく時に、低価格を売り物にするお店がありますけど、そういうところに"進んで"リピートする機会は少ないと思います。そりゃそうですよね、大抵は”どこまで許せるか、我慢できるか”の競争してるわけですから。だから消極的な選択で、何度か行くことはあっても記憶にはなかなか残らない。マヌエルは既に東京に4店舗、マヌエルを展開している親会社はこの他にも和洋中といろんなジャンルに展開をしてるようです。会社として予定通りかどうかは知る由もありませんけど、利用する側からすれば、もちろん価格は大事な要素ですけれど、楽しめるかどうかというのもまたそれ以上に大事だと思うんですよね。単にお腹を満たすためだけに行ってるわけじゃないですもん。マヌエルのことを家に帰って話したら「今度は職場の人を誘っていってみたい!」なんて家族がいい出しました。伝えた自分としても、そりゃ悪い気はしません。食事が終わった後まで、いい気分が長く続くわけですから。こういうタイプのお店、もっともっと増えないかなぁ。あ、でも単に僕が知らないだけ!?、やっぱり(^_^;)