嚼み心地の楽しさも、どーぞ!@LaFata(ら・ふぁーた/大崎広小路、東京)


ごくたま〜に、「ゆうぽうと」へ行く機会がやって来る。この夏は、「ルグリと仲間たち」公演へ。フランスのバレエというのはひょっとして初めてかも。こっちのことはまた別に書くとして、ゆうぽうとのすぐそばで見つけた新しいイタリアン・レストランを。それにしても、いい具合に自分のアンテナに引っ掛かってきました。その時は、時間がなくて立ち寄れなかったので、後日改めていっったんですけど、いやぁ、行ってよかった(^_^)


塗りの感じを残した風合いの白い壁、広くないけれど奥の厨房から入り口までよく見通せる店内。年を経るといい具合に味が出て行きそうな雰囲気です。さて、三種類あるランチメニューから真ん中の、前菜・パスタ・デザート・飲み物で1500円を。パスタも三種類ありましたけど、やはり手打ちを食べてみたかったので、ボロネーゼを選択。さて、まずは登場した前菜にビックリ。レタスのサラダの他に一緒に出てきたのは、スペイン風オムレツのようなフリッタータ、キャベツと鶏のトマト煮込み。どっちも一口サイズじゃありません。これだけで一品として出てくるところだってあるんじゃないかというぐらいのボリューム!いやぁ、うれしいなぁ(^_^) それだけじゃなくて、このフリッタータ!所々に細かなナッツのようなものが。これがあっさり味の卵焼きに、いいアクセントをつけてます。あとで伺ったらアーモンドのスライスを使っているそう。どこかで知ってる香りだったんですが、なるほどこういう使い方もあるんだなぁ。え、どんなかって? あ、夢中で食べ始めちゃって写真撮るの忘れちゃいました。。。すんません。 あとで運ばれてきた自家製パンは、割るとバターの香りがほんわり。口に入れると、小さな粒々が所々でプチプチとまた楽しい。前菜だけで何だかご馳走気分〜(←単純なんです…)。


メインのボロネーゼもボリュームたっぷり。手打ちなのに薄めのタリアッテレは、プチっというかコリッというか嚼み切る時の音(実際にはもちろんしないんですけど、そんな感じなんです)が小さく響きます。ひき肉も小さな塊の状態に残して(まとめて?)肉の味とともにその嚼み応えを味わえるし、季節ならではのとうもろこしだって色合いだけじゃなくスパイスみたいに食感に一役買っているようにも思えます。これら異なる嚼み心地が、メロディの強弱のように思えてくるといったらいいすぎかな〜。全体はトマト系のソースでまとめているんですが、トマトの味はある意味とっても控え目で、それぞれの食材を裏方としてまとめあげる役割をしっかり担ってます。


”食材の味をきちんと味わえるように保ちながら全体をあっさりめにまとめあげる”こと(←なので、ボリュームが多めでもいけちゃいます!)がこのお店の特徴なんだと思いますけど、個人的には今回、”いろんな食感をスパイスのように使っている”こと、が一番印象的でしたね〜。それにしてもイタリアンって幅広い。まぁ、日本料理だって東と西じゃ出汁から醤油から違うんだしたくさんあるんだから、当たり前といえばそうなんですけど。自分もやっと、そういう巾を楽しめるようになってきたのかも(←遅いっ!)。


今度はワインも、いきたいなぁ。うん。それにしても、家の近所にあったらなぁ…こういうお店。

  • cucina italiana LaFata 品川区大崎4−2−2(電話:5496−9208) 月曜休み