南回り英国行き〜中国・インド・レバノン@ロンドン


その知の"オリジナル"と呼ばれるにはどれぐらい長い時間が経てばいいのだろう。英国でおいしいもの、教えて!というと返ってくるのは「じゃあ、インド料理か中華」これに最近は「レバノン料理もいいよ」も加わる。他にもあるんだろうな。インド料理なんか、東インド会社のころには入ってきているはずだからもう400年オーバーの帰化食物だ。だけど、インド料理は英国料理じゃない!という声は根強いのだとか。それはさておいて、この出張中にいろんな方の情報や協力を得て、南回り路線で三カ国の料理を楽しめた。みなさま、感謝!!


中華はQueenswayのMandarin KitchenとHolbornの近くのShanghai Blue。前者は駅前の人気店といった趣き。6時半前に店につき、平日の夜だというのに「8時までなら」という状態。確かに店をでる時にはほぼ満席状態。いやぁ、なかなかの繁盛ぶり。名物はちょっと贅沢なっ"ロブスター焼きそば"(この夜は時価28ポンド)。丸ごとロブスターが入った焼きそば…なんて想像できます?あはは。思わずその発想に笑っちゃった。組み合わせる具材のパタンはいくつかあったけれど、一番ポピュラーだという生姜とスプリングオニオン(新玉葱の茎みたいだ)で、注文。細めの縮れた柔らかい麺に味がしみて、ちょっとインスタントラーメン的な感じもするけれど(爆)、なかなか。このメニュー、周りのテーブルでもほぼ全員頼んでいるのには驚いた。これに、黒酢の効いたHOT&SOURスープを。
  



対するShanghai Blueは、インテリアも含めてこじゃれた雰囲気。飲み物リストに日本酒が並ぶなど、マーケティングにも力を入れている様子ですね〜。料理はどれもあっさり目の軽い味付けで、さっぱりした印象。疲れ気味の胃に助かります。例えばこの日頼んだ、狐色の皮と中の温かいおぼろ豆腐のような豆腐の食感が対照的で妙にほ〜っとくる"豆腐のフライ”はその代表かも。それからなぜかロンドンの店にしかないらしい!?皮だけじゃなくて身もしっかりついてて安心(笑)の"クリスピーダック(半身)"など、どれも素直に楽しめる。デザートはジャスミンティーのアイスクリーム。そうそう、こまめにテーブルに立ち寄ってくれて、五月蝿過ぎず離れ過ぎずというのもよかった。
 

次はインド。こちらはPaddington駅の近くのRyath(なんて読むんだ?)へ。ごちゃごちゃした感じの表通りを折れてすぐだけど、落ち着いた雰囲気。ここではタンドリーチキンとカレーなどを赤ワイン(スペイン)で。辛いのが得意ではないのでちょっとドキドキしたけれど、穏やかなものもたくさんあってほっ(笑)。最初に頼んだ”レンズ豆のポタージュ(?)レモン風味”が新鮮な味わいでしたね〜。三種類頼んだカレーはスパイシィだけど、それが表に出過ぎることなく素直にナンが進みますね。日本で食べるやつはもっと油を感じるものが多いけどそうじゃないことも好印象の理由のひとつかも。で、みんなでペロリ。
  


さて、レバノン料理。全く事前の予想ができないぞ〜(苦笑)。太古の時代は杉で覆われた森だったというけれど、岩山や荒れ地に山羊とか羊がいるようなイメージしか浮かばないもんなぁ。。。ということで(←なにがだ?)再びPaddington駅の近く、Levantineという店へ。ほの暗い中に赤い花があちこちに。各テーブルの上には真っ赤なバラの花びらが振り撒かれてたり、階下のトイレへの途中には水に浮かぶガーベラとロウソク。う〜ん、レバノンだ〜!?。もとい。はじめに、豆のミンチをかちかちに揚げたやつとディップ、メインにシーバスやラム。それにムサカ。中近東の料理っていう感じなのかな。どれもスパイスが利いてるけれど、インド料理と何が違うんだろう。肉類には同じようにスパイスを使っているけれど、レモンだったりハーブも多く使うようになるのがレバノン?。。ところでこの店、なぜか日本人が散見されます。隣の席には叔父様3人組。ちょっと離れてカップル。便利な場所だからかなぁ。ガイドブックにでもでてるんだろうか?
  


あぁ、よく食べた食べた(^_^)


  • Mandarin Kitchen 14-16 Queensway, London W2 3RX
  • Shanghai Blue 193-197 High Holborn, London WC1V 7BD
  • Ryath 32 Norfolk Place, Paddington, London W2 1QH
  • Levantine 26 London Street, Paddington, London W2 1HH