駅弁を選びつつ新規事業に似ていると思う新幹線@東京駅&グランスタ


午後は仙台に出張。ならばランチは、東京駅で!と早めに出かけた。ノース、サウスと二つのビルが建ち大丸が移動、駅の地下にはグランスタなるエキナカがオープン…と、ここ数年再開発で変貌した丸の内の陰でひっそり耐えていた八重洲が反撃に出たのだ。ちとオーバーか。。。今日はサウスはパスしてノースとグランスタへ。


今日の目的は、弁当である。で、あれこれ見た末に結局買ったのは。。。いわゆる駅弁。「夕刊フジ・おつまみ弁当」にも大分魅かれ悩んだ末に、ちょっと奮発して「老舗の味・東京弁当」。どちらも駅弁ならではの企画力に感心。それにしても何で結局昔ながらの駅弁屋さんで買いたくなったんだろう?と自分でも不思議だったんであれこれ考えてみたら、それは出張時のランチだったからなんじゃないかということになったのです。


 
 (左が「東京弁当」です。右は帰りに買った「鮪と鰹のまぐかつべんとう」^_^;)


「○○料亭の懐石風弁当」「レストラン△△の味、%#弁当」。これはコンビニの弁当と同じ路線上にあるものだと思うのだ。目指しているものは、どこかにあるリアルなお店で、実際に食べられるもの。そこまで行きたくてもなかなか行けないから、ウレシイ。ランチとして買って、会社で食べたりすることもあります。コンビニはリアルなレストランは持っていないけれど、「××シェフ監修」なんていうのは同じ類いですよね。コンビニ弁当と料亭弁当の間には価格にこそ違いはあるけれど、"店(会社)"を売りものにしている点は同じなんじゃないかと。


駅弁は、そのほとんどが駅でしか買えない。つまり、製造元が自らを直接アピールしても「なに、それ?きいたことないなぁ」なんていわれかねない。ということで、弁当の中身そのものをどど〜んとアピールする。そこに、「…出来ればうちのブランドも覚えて欲しいなぁ」というブレは入り込みにくい。しかもそれを買って食べるのは、比較的長距離を電車内で過ごす時。状況としては日常的とは、まぁ、言いにくい。


無茶苦茶を承知で(ごめんなさい)敢えて例えを、そうですね、デジカメでしてみるとこうなるんじゃないかと思うのです。

ニコンCoolpixキヤノンIXYは、有名レストランや料亭の弁当タイプ
リコーのGR Digitalは駅弁タイプ

つまり、メーカー名と商品とどちらがアピールとして大事、あるいは力を持っているか、が違っている。三段論法ですけど、これって既に事業を成して成功している会社と新規事業という関係に似てるんじゃないかな〜っと思えてきたんですね。前者が弁当、後者が駅弁。"本業の周辺的な"新しい事業ならばそれをうまく使えばプラスになりそう。でも、ヘタに親会社の知名度があったりするとそれが足かせになることがある。全くの新規事業は、持っている技術だったり商品を売りにする。新規事業の方が、(少なくともスタート時は)規模が小さそうなところも駅弁に似てるんじゃないか、と。


さて、大丸やグランスタの印象なのですが、どちらもきわめて日常的で、大規模店でいうと伊勢丹ではなくてヨーカドーやダイエーと同じ線の上に(距離は離れていても)あるのではなかろうかと感じました。駆け足で見て回ったところで目に留まったのは「まめぐい」ぐらいかな。東京駅は、同じエキナカがある品川とは性格が違う駅。多くの新幹線はここ始発で、遠距離へのターミナルなんですよね。だから今日のぼくみたいに非日常的な状況で弁当探す立場からすると、日常的なところは力が入った弁当を各店が出しているんだけれどそれが見えすぎる気がしてひいちゃいました。これが普段のランチという状況なら、また違ったんだと思うんですけど。



あぁっ!こんなこと考えてたら到着後のミーティング用の資料作る時間がっ〜!!(←おバカ-_-;)