眼下の星・八重山ボタル@石垣島


石垣島セミと蛍がいないのは、2月だけなんですよ」


と教えてくれたのは、この日ガイドをしてくれたMさん(ありがとうございました〜)。何でも蛍のうち水棲のものはごく僅かでほとんどが陸生だという。本土ではその水棲の源氏・平家蛍が有名だから蛍=水の中で育つと思っちゃうんですねぇ。知らなかった。ここは海沿いの表通りから奥に入った道をさらに逸れた森の中。傍に小さな水の流れはあるけれどそちらからは何種類かの蛙が実に楽しそうに鳴いている声が響いてる。お目当ては5月ごろまで見られるという八重山ボタル。段々と暗くなってきて、さっきまで見えていた木々や葉がみんな黒い影になって繋がっていく。と、光の点が一つ。またひとつ。少しずつその光が増えていく。指で示された葉の上には、米粒ぐらいだろうか、茶色がかった小さな蛍。。。日本最小の蛍ってこんなに小さいんだ。


今まで見たことのある、ゲンジボタルのようなぼわっとした黄緑色の光とは違い、なんとシャープな輝きだろう。そしてくっきりとした点滅。1日に30分程しか光らないというのも何となく納得してしまうぐらいの鮮やかな光。一匹が明滅しながら飛んでゆく。光とは対照的にふわふわとしたその飛び方。また一匹。。。そうこうするうちに、足下やすぐ手の先に光が増えていく。まるで山の上で眺める星のような輝き。数m離れた辺りも地面のあちこちがチカチカしてすごいことになっている。一体今どこにいるんだろう。不思議な感覚。


(…上の写真は、蛍を見た場所とは違う場所です)



この日帰りにもう一種類、キイロスジボタルと遭遇。こちらは点滅無しでずっと点灯中。光り方にもいろいろあるんですねぇ。石垣の夜は他にもカニが潜んでいたり、手長エビがいたり、ギランイヌビワの木(←これがまた変な木で幹から実が生えている!?)にオオコウモリがぶら下がっていたり昼間とは違うワクワク。こっちもはまりそうな予感(^_^)