おいしい新緑


昨日は久し振りに、雨の鎌倉。さすがに人の出は少なめ。少し暗い空に、新緑が浮き上がってみえる。やわやわな葉が持っている力が光を放っているような。そんな中、蓬、雪の下、芹、蕗を摘んで、いただく機会に恵まれた。こんなところに!これが!?なんていう驚きで足下を見つめながら摘んでいく。なんとまぁ、一面の緑だと思っていのは、宝の山でもあったのだ。


食べ方も然り。例えば、蓬。餅に入れるぐらいしか知らなかったけれど、初めて食べた摘み立て蓬の天麩羅は、沖縄のふーちばじゅーしーが思わず浮かぶ、あの独特の苦いような香り(ごめんなさい、言葉で表現できなくて。。。-_-;)そのものだった。ふと、"少し前までは本土でも蓬を結構食べていたんじゃないだろうか"なんて想像が頭をもたげた。だって、こんなに普通にたくさん生えてるんだもの(笑)。


今日は少し持ち帰った蓬で天麩羅初挑戦してみたけれど、見事に失敗というか惨敗。衣も、油の温度もうまくいかず、べちゃっとして油をたっぷり吸ってしまってる。うぅむ。でも何となくフライと天麩羅の違いがわかったような(←負け惜しみだな…^_^;)。蓬の香りも昨日のような勢いは既になく、新緑というのは舌で愛でるにしてもごく短い期間の楽しみなのだな〜と改めて。それにしても、幾つになっても、新鮮な驚きと楽しみはあるもんですねぇ!