ビール界の入り口で@クラフト ビアバー(ビール、関内・横浜)


最近、中目黒のタップルームに時々行くようになった。炭酸が効いたビールは苦手なのだけど、ここでは例えば「ハンドポンプ」なんていう、まるで井戸で汲み上げるように装置を手で動かしてグラスに注ぐようなものも含めて、"ビール=炭酸"を意識せずにゆっくり楽しめるものがたくさんあるのだ。最近は平日の夜、日本語比率が上がってきたみたい。それに伴って少し静かになった気がします。まぁ、それでも推して知るべしですけど(^_^;)


先週、このタップルーム開店を教えてくれた友人と、彼の行きつけの関内のビール・バー(?)へ。このお店、マスターが日本各地の地ビールから選んだ10樽を常にサーブ。ベアードビール(タップルームをやっている醸造元)はそのラインナップの一つなのであった。この日、黒板に書かれていたのはこの面々。

「箕面ビール」 ダブルIPA(9%、リアルエール):大阪
「ベアードビール」 夏みかんエール(限定最終樽):静岡
「富士桜高原麦酒」 ピルス :山梨
「常陸野ネストビール」 ホワイトエール :茨城
「志賀高原ビール」 ペールエール :長野
「スワンレイクビール」 ポーター :新潟
「いわて蔵ビール」 サマーブロンド(限定) :岩手
「博石館ビール」 自然麦酒 : 岐阜
「ベアレン」 クラシック(エキスポートラガー)
 :岩手


う〜む、ほとんど聞いたことがないブルワリーばかり。十数年前だったか、各地に地ビール醸造所があちこちできたブーム(?)時のものとは違うようで、期待が高まります!それにしても自分にとっては、フレンチやイタリアンのメニューよりも謎な言葉が並んでます(笑)。もうこうなったら、上から順番に…なんてことはできないので、彼に選んでもらったのが「サマーブロンド」。いやぁ、ムシムシした夜にぴったりの、ちょっと軽めでスッキリとしたボディ、あっさりとした苦味が心地いいですね〜。こういうビールは「一口でもう十分」というものとは一線を画してます。タップルームでも感じますが、こういう飲み方ができるとビールも自分の中では日本酒や焼酎に近いポジションになってきます。例えばサマーブロンドは、スッキリとしつつも味の乗った食中酒にぴったりの本醸造を冷酒でやっている…ような。なんてあれこれ思いながら楽しんでいたらこのビール、この一杯で売り切れとなってしまったのであります。いやいや、これだけじゃない。この後次々と売り切れを示す横線がチョークで書き加えられていくのでありました。実は10樽あるといっても、常にこの全てがあるわけじゃなくて、空いてしまえばまた別のものが黒板に書かれるので、飲みたいものは大事に後にとっておく…なんてことをすると後悔することになっちゃうのです(^_^;) 一番いいのは数人で行って違う種類を頼んで飲み比べることかもしれません。ダブルIPAエスプレッソを思わせるどっしりした味わいや、ピルスの爽やかな飲み口など、ビールをつまみにワイワイ時間をすごせます。

20席ぐらいあるお店を一人で切り盛りされているということで、混んでくるとかなり忙しそうです。つまみ類は、フィッシュ&チップス(これ、いける!)みたいなものももちろんありますけど、マスターがビールとともに各地から選んできたというものが並びます。ハムやソーセージのような肉類から、ワタの入った小ぶりな烏賊の干物をあぶったものもなかなか。自家製のカレー風味のピクルスも○。その他に、時々特製メニューをド〜ンと仕込むのだそうですが、あっという間にはけてしまうのだとか。。。


平日の夜というのにしばらくすると満席。それでも次々とお客が顔を出していく。会社や家の近所にこういうお店があったら寄りたくなる気分、わかります(^_^) それにしても、エールとかピルスとか、焙煎とか、ホップのことから輸送手段を含めたビールの歴史のことなどをあれこれ飲みながら聞いてしきりに感心したことは覚えているんですが、内容が思い出せない(爆)。あぁ、入り口は近くに見えて遠きもの、かもしれません。

 電話:045(651)0440、平日16:00〜23:30 土、日、祝12:00〜22:00 月曜日定休