北鎌倉、お持ち帰りの甘いバリエーション@光泉(いなりずし)&松花堂(あがり羊羹)


小雨の土曜日。ちらほら目に付く七五三の家族連れは、子供の足下を気にする大人と意に介してない子供が対照的です。でも背中に荷物をしょったちょっと年配の団体や数人のグループには、天候はあまり関係無いようで、みんなニコニコと楽しそうに集まってます。北鎌倉駅を西側に降りると数軒の店がすぐ左手に並んでます。そのうちの一軒は「江戸好このみ 名物 稲荷すし」とあるけど、やっているようないないような…雰囲気。普段ならそのまま通り過ぎてしまいそうな佇まいです。今日のお昼はここで調達することにしていました。


 白胡麻が振られた、10cm以上はある細長いおいなりさん。袋にご飯を詰めているのではなく、油揚でぐるりと巻いているようにみえます。とはいってもお揚げ巻、とはいいたくないですね〜。やっぱりこれは、おいなりさん(笑)。味付けは、お弁当風にしっかりしているけれど、決して諄くない味わい濃さと甘さです。二つに切れ目を入れられたこのお稲荷さん二つをメインに、添えられたのり巻きが、カッパと干瓢。ウ〜ン、渋いですねぇ。この三種が一堂に会している弁当って最近他でもあるのかなぁ。稲荷の揚げと、干瓢。どちらも甘めな味付けが中心になるものだと思うのですが、後口に残るような、しばらくしてから水分たっぷり欲しくなっちゃうやつとは、一線画した出来栄えだと思います。


そしてちょこんと隅にある紅生姜が、きちんとぴりりとしてるのがウレシイです。口直しとか油っ濃くなった口をさっぱりさせるといった役目は何処へやらの"一応紅生姜もついてるんです"タイプじゃなく、生姜の役割を果たしてます。


さておやつは何にしよ。。。と購入したのは、すぐ近くの松花堂の上がり羊羹を一棹。こちらは帰ってからいただきました。「水羊羹と(栗)蒸しようかんの中間位の柔らかさで、弾力があり、あっさり(淡泊な)、生菓子タイプの羊羹です」とは中に入っていた説明書き。水羊羹のつるんとした感じよりはややねっとりとして(でも重くはありません)、軽くむちっとして、さっぱりとした甘味です。結構ペロリといけてしまう危険さももってます(笑)。漉餡を寒天ではなく小麦粉を使ってぷるるん感を出している。そういう使い方があるんですねぇ。なるほど。。。。あれ、無くなっちゃった(爆)。

  • 光泉(いなりずし) 鎌倉市山ノ内501(電話:0467−22−1719)
  • 松花堂(和菓子) 鎌倉市山ノ内1340(電話:0467−22−6756)