続けてると、変わることも楽しめるようになるのかもなぁ@福田フライ(立ち飲み、野毛・横浜)


「10年続ければ、一丁前になれる」とは吉岡隆明さん曰く。それがなぜかということの一つの見方を糸井さんが書いてました。10年も続けていると、身体のほうが影響を受けて(それに合うように)変わっているもんだ、と。なるほど確かにそんな気はする。


自分が食べたり飲んだり食べたり(笑)が好きなんだと意識するようになってから、その二倍ぐらいが経ってしまったような。。。自分では分かりませんけど、既に身体のどこかが"変形"してるのかも。そんなことをふと思い出したのは、初めて一人で立ち飲みに店にいったのに、自然にゆったり楽しめちゃったからなんです。昔は自分がこういうタイプのお店に一人で入るようになるなんて、しかも楽しめちゃうなんてまったく想像してませんでした。どちらかといいうと、距離をとっていたかもしれません。それが、、、ですもの、面白いですねぇ。

野毛・にぎわい座で今年の落語初めの前に寄ったお店は、ドアらしきものが無く開け放たれ、調理場に面したカウンターと壁に面したカウンターの二列がありました。細長い店内は数人の先客、みな調理場側に。そりゃそうですよねぇ。おぉ、そうか。コート来て表を歩いているそのまんまなんだ。なんせ、初めてだモンで何でもそんなことまで面白いのであります。えぇと、何を頼もうか…とみると刺し身が十種類以上もホワイトボードに並んでます。や、白もつ煮込みなんてのもあって、こりゃなかなか充実してますわい。

「え〜っと、茶ハイと、鮪、それに鯵のフライを」
「はい。フライは辛いタレとそうじゃないものの二種類あるんですけどどちらに?」
「えぇと、辛くないやつを」
「はい、お母さん、鯵一つ。ソースで」

フライはお母さんが、刺し身や煮込みは息子さんが担当です。タバコをすってるお客もいましたけど、オープンなせいかあんまり気にならない。横のTVを時々見ながら緑茶割をちびり、鮪の刺し身をぱくり。うん、この刺し身なかなかいけますヨ。さすがにいろいろ魚を揃えてるだけのことはあります。あとから来たお客さんも、必ず何か刺し身を注文してました。その後頼んだ煮込みもいい感じ。こういう時間の使い方、クセになりそうな予感が(笑)。


結局40分ほどいて(苦笑)、気持ちよく志らくさんの落語へ。あ、フライ福田なのか、福田フライなのか聞いてくるの忘れちゃいました(笑)。

  • 福田フライ 神奈川県横浜市中区野毛町2-71(月曜・祝日休み) ※食べログから