志の輔らくご之世界


最近落語に行くようになった友人に、毎年1月恒例、志の輔らくご@PARCO(11日分) 行きのピンチヒッターを頼まれました。いや〜、そりゃもう、喜んで!(笑)。自分でとったチケットは、後半のものなので、前半は当日券を買うか!?と本気で悩んでいたところだったのです。


志の輔「らくご」というのは、落語をベースにしつつも、落語の枠に留まらないものだと思うのです。"落語"を突き詰めることももちろんですが、そのことよりも上位の"娯楽"を意識しながらその世界を切り開いているように感じるところが"志の輔らくご"だと。昨秋以来志の輔さん以外の落語会に行くようになって、そういうことを意識するようになってきました。

通路という通路に並んでいる、いろんな方々から贈られた本当にたくさんの花。希望者に配られる、ひざ掛け。小さな子供に手渡されていた、クッション。そして、枕で他の落語家を挙げた話を交えて笑いをとることは…基本的に無い(あ、家元・談志の話は時々登場することはありますね)。そういうもの一つ一つが"志の輔らくご"を構成するものなのだと思います。それ故、家族連れでも、一度も落語を聞いたことがない人を誘うのでも、安心できるのです。こういう"らくご"という世界をつくってくれたことに、本当に感謝!です。人柄なのか、入門直後に家元が落語協会を脱退してしまい寄席以外で場所を開拓しながらあれこれ重ねてきたという経験なのか、恐らくその両方が合わさっているんでしょうね。


「全ての人に受け入れられるかどうか分からないことをあらかじめお伝えしておきます…」という前置きで始まる新作「ハナコ」、続いて「狂言長屋」。PARCOの構成は最後は新作、というのがいつものパタンだったと思うのですが、中入り後に「柳田格之進」。まだこれから見る方も多いと思うので、内容は…またいずれ(笑)。