1月のチーズ

寒い時期は、こってりトロリン系のチーズが美味しい季節。でもなぜか先月はさっぱり目のものに多くであった、年の初めでありました。。。やっぱり今月はモンドールとか、いっときたいですねぇ(笑)。

トゥーマ・デル・トリフラウ TUMA DEL TRIFULAU

イタリア・ピエモンテの牛+山羊。トリュフを野菜を加えて煮、その汁も合わせて入れているのだそうだ。実は、あまり香りのものを混ぜたチーズはまだ苦手なのです。そんなわけで、このチーズもどうしようかな〜と思ったんですが思いきって。ところが、拍子抜けするぐらいにあっさりものでした。若めのものだったということもあってか、チーズも"トロリ"まではまだまだ。トリュフの香りもよく分からない有り様(もっともこれはトリュフの香り自体の経験がほとんど内から分かってない可能性もありますが…)。そのままじゃなくて、少し暖めた方が香りが立ったんでしょうねぇ(苦笑)。強くなることばかり警戒しすぎました。


ブルー・デ・ネージュ BLEU DES NEIGES

フランスのど真ん中辺り、ピュイ・ド・ドームの産と言うから、ヴォルビックの同郷なのですね。ブルー・ドーベルニュの兄弟なのだとか。外観は白カビ、切るとブルーという面白い牛乳製チーズです。カマンベールほどこってり感や塩味もなく、青カビの特徴もとっても穏やかでピリリ感もとっても控えめ、ブルーが苦手という人にも大丈夫だと思われます。ブルーだと思っていると、軽すぎるかなぁ、やっぱり(苦笑)。白ワインしか飲んでいませんが、この辺りの地域はスッキリさっぱりとしたワインという印象があります。そういうことと、何か繋がる特徴なのかもしれません。アルザスサヴォア辺りの牛さんとは、タイプが違うのか、それともこの国には珍しく軟水を飲んでいるからとか(笑)。ちなみに、蒸かした百合根に載せてトロリとさせ、蜂蜜たらり…という自分の好きな食べ方だと、ブルーっぽさが少しでてきました。


クアルティローロ・ロンバルド・スタジオナート QUARTIROLO LOMBARDO STAJIONATO

イタリア、ロンバルディア州の牛乳ウォッシュ・チーズ。ピエモンテのお隣の州、やはり山のある地域ですね。DOPをとっているそうです。形は四角で、タレッジョを思い出しますけれど、皮の色合いや香りも、味わいもずっと軽い印象でした(熟成期間中に、塩で拭く工程がタレッジョにはあるけれど、これにはないようです)。スタジオナートなのでフレッシュという訳ではないと思いますが、やや若目ということもあって、皮に近い部分はむっちりしながらも、中は白っぽくややほろほろ。ウォッシュとは意識せずに食べられちゃいます。。。なので今度はもう少し寝かせたものにしようかと(笑)。フェルミエのHPの説明によると、四回目に刈り取った牧草をえさにした牛からとった乳で作ったのが名前の由来らしいとあります。お茶でも三度目に摘む(ことがある)のは、もう夏も盛りから終わりだと聞いたことがあります。四回目に刈り取る牧草で作られていたというのは、山ではもう秋の気配が漂う頃のチーズだったのかもしれませんね。