今月のチーズ(2009年2月)

2月もモンドールを食べ損ねちゃいました。3月が今シーズン最後のチャンス…さてどうなりますことやら。

コルシカ CORSICA

冬に出産するという羊の乳から作られる「コルシカ」という島の名前そのままのチーズ。まだ熟成の浅い時期のもののようで、さっぱりとしつつむちっとしかけたチーズ。羊ならではのあっさりとしたミルキーな味わいで、食感は若目のカマンベールみたいですけど、塩味はずっと軽い。同じ羊でもハード系のぎゅっとした味のものとは違うんですねぇ。何だか、ぱくぱくといけてしまうのです。真っ白な(恐らく)編み目模様のついた表皮もいっしょにぱくぱく。コルシカのワインは結構しっかりとしたものもあってそういうタイプも大好きなんですが、このチーズはそんなイメージで食べると拍子抜けするぐらい軽くかわいい感じです。島というと平らなイメージが漠然とわくんですが、コルシカ島って2700mの山を頂いていて随分と日本の島々とは違いそうです。


ルブロション・ド・サヴォア REBLOCHON DE SAVOIR

サヴォアの白ワインは結構好きです。普段飲み、食事と一緒に飲むのにはなかなかいいと思うんです。ジュラ地方から続く、このサヴォアの山々で暮らしている牛たちのミルクから作られたチーズだそうです。塩水で研かれて、モンドール同様エピセアの木の板の上で熟成されたこのチーズ、赤っぽい色をした皮の匂いはなかなか強烈だけど、中は意外なほど臭わない。まぁウォッシュにはよくあるタイプです。でも、この「ルブロション・ド・サヴォア」の外観、第一印象は"薄い"。シカゴ風ピザを思い出しちゃいました。こちらもやや若めだったせいか、とろ〜りという状態ではなく、柔らかめのキャラメルというか、餅菓子のようなむっちりさ。ミルキーさも味わいも、しっかりしていますけどウォッシュにしては軽めな印象で、サラダや他のおかずの邪魔をするようなことはありません。日にちが経ってからは微かに味噌を思わせるような味わいも感じられました。一口大に切り分けて、こちらもぱくぱく。