牛のち、パパイヤ@新八食堂(上原、西表島)


先週末、西表島にいました。羽田→那覇(乗り継ぎ)→石垣(一泊)→西表という経路をたどったわけなんですが、マトリョーシカを一つずつ開けていくような、でもその度に似て非なるものが現れる…ような感覚を味わいました。逆の経路で月曜日に東京に戻ってきたんですが、未だに自分がいるところがユラユラした感覚が続いています。この感覚、西表島での二泊三日が、今までの沖縄いきとは別次元のものだったからなんです。これが未だに余韻のように残ってまして、完全に元の世界の人に戻りきってないです(笑)。戻りきっちゃいけない…ような気さえします。山や川、森や田んぼの広がる島は、沖縄といっても海とは別の"力"があるように思えてなりません。ブログを更新する気力も、まだ何だか完全に戻ってきていない。この辺りは、また別に書こうと思います。



西表に渡る前の晩は、石垣泊。となったら「やまもと」です。昨年、「次回はこれを!」と思いながら店を後にした、モツの盛り合わせを含めて、食べた食べた。焼き肉屋の定番が、スープとご飯であっても、この店ではそんなもったいないことに胃袋を使うことは出来ません(キッパリ)。


西表に到着して大原でレンタカーを借りたものの、上原方面へ向かうと雨が降り出し、やがて本降りに。そんな中、とりあえず走っていたら終点・白浜に着いてしまいました。そこから取って返して、上原でこの食堂に入ったのでした。表は普通の食堂ですが、テーブルは青いチェックのクロスがかかり、青い椅子はなんと車輪が付いていて結構軽快に滑るんです。あら〜。





初めての店ではまず、すばを頼むところなんですが、そんなわけでたらふく食べた石垣牛が残っているような感じで、何だかちと重めな気分。身体が「野菜野菜〜!」と叫ぶ(笑)。ということで、青パパイヤの炒め物定食に。沖縄ではごく普通に食べられている青パパイヤですが、ちゃんと食べたことがなかったかもしれません。上品にちょびっと…はあるんですが。で、登場したのがこれ。
ほぉう。食感から言えば、じゃがいもの千切り炒めのような、クセのない味とちょっともっちりした噛み心地です。何だか懐しいような。これがパパイヤだって知らずに食べたらなんといってるだろうなぁ。それにしても、軒先や道路の脇に珍しくもなく生えている緑の果実はこんな味がするんですね。なかなかいけますよ、塩味と合います。お麩といい、モヤシといい、ゴーヤといい、沖縄は塩味で美味しい食材があれこれあります。塩だって産してますし、島胡椒だってある。炒め物には、ほんと天国みたいなところかもしれません。

  • 新八食堂 竹富町上原870(西表島、上原バス停側。駐車場は店の裏にあり)

      電話:0980-85-6078、月曜休み(らしい)