今月のチーズ(2009年3月)

さくら

開花してから足踏みをしている桜ですが、チーズには既にしっかり味わえる"さくら"があります。今シーズン最後のモンドールに引かれつつも、こちらを手にしてしまいました。すまぬ、モンドール


大島桜の花を思わせる白いチーズ。種類としては白カビチーズとなっていますけど、カマンベールのようなものとは別に思えます。皮も薄く身との一体感もあり、あちらが脂肪分をより強くして、こってりむっちりしているのに対して、あっさり。ほのかな酸味と穏やかな甘味を味わえます。芯もありません。味わいから、日本的な。でもこのチーズの特徴はやっぱり「さくら」です。ベースとなっている、プチ・プレジールというチーズが、さくらの葉を座布団にして座り、花が一輪添えられています。ミルクの香りよりも、このさくらの香りの方が勝って感じられ、桜餅や道明寺を食べ慣れている頭にはどうしてもそれ浮かんでしまうのです。元々が西洋由来のチーズに、日本の個性を加えるこで、ドイツやスイス、フランスなどで行われた山のチーズ・オリンピックで金賞や銀賞もとっているのですが、あちらの人の脳裏にはどんなものが浮かんでいたんでしょうねぇ。案外、ズブロッカのようなものだったりするんでしょうか(笑)。


購入したのは、恵比寿のパーティ。いつも、この季節にはここで買っています。でも、先日行った時には珍しく一つしかありませんでした。何でだろう人気が出てきたのかな?と思っていたら、3月25日にTVに出たそうな。作っている新得農場のサイトを覗いてみたら、注文が殺到したとかで、受付は中止になっていますね。。。みんなさくらを心待ちにしてるようですね。