国産小麦はご飯のような@パン・ペイザン(シニフィアン・シニフィエ、東京)


 
久し振りに、シニフィアンシニフィエにいってそのパンを、半分を買ってきました。それはまるで超巨大タコノマクラスカシカシパンかというような形状で、全長30cmぐらい(八寸ほどの皿から見事にはみ出してます)。それを切ってみると、つやつやした大きな気泡が至るところに開いてます。

北海道産小麦100%使用。ポーリッシュ法で作り、気泡にツヤのあるしっとり感が特徴です。国産小麦の美味しさを知っていただきたくて出来上がったパンです

サイトにある、このパンに込めた思い。確かに、Vironとかロブションのバゲットはフランス産小麦で焼いたものの方が味が濃くて深くて好みだったりします。国産小麦ってそういえばどういう味わいなんでしょうねぇ。食パンではよくお目にかかりますよね、はるゆたかとか。


今年は桜の先はまだまだでしたけど、公開されていた自衛隊三宿駐屯地(3月28,29日に公開されてました)を通り抜けて、さらに世田谷公園を突っ切って、パン大好きの方から聞いたペイザン(Pain Paysan)というパンを買いに行ってきました。口に含むと、むっちりとしているのに軽い。軽く炙ると表面は薄焼き煎餅のようにパリッとして、中のむっちりさとの対比が楽しいです。でも国産小麦の特徴を生かしたというこのパンの全体的な印象は、"ご飯"でした。そのまま食べても、オリーブオイルをつけても美味しくて、ぱくぱくいけてしまう。それだけでも、ご馳走のような気分です。こういう味わいとこの軽さの組み合わせは、いままでに経験したことがありません。白ワインとこのパンで、十分ご馳走な気分になります(安上がりですね〜)。


パンの美味しさって、いったいなんなのでしょうねぇ。どういうことを美味しいと感じているのか。粉の味、噛み心地、香り、他のものとの食べあわせ…いろいろ考えられるんですが、不思議なパンです、これ。炊き立てのご飯が何でおいしいかを考えさせられてしまいます。