黄色いハーフ、黄金柑@無茶々園


我が家が頼りにしている柑橘所、35年前から「有機でみかん」をはじめた無茶々園から、今月初めに"黄色いみかん"のお知らせメールが届きました。そのうちの一つ、黄金柑にちょっと魅かれてしまいました。

経歴:鹿児島に古くから残っていた"幻の"品種です。その外観や食味から、温州みかんとゆずとが自然に交雑して発生したと推測されています。
特長:ゆずに似た香り、蜜のような甘さに適度な酸味。ゴルフボールくらいの、柑橘にしては小振りなサイズです。

適度な酸味…というのがポイントです。甘いだけじゃ、イヤ(笑)。温州みかんと柚子の交雑らしいという辺りがなにやら期待を掻き立てまーす。もう一つ、興味を持ったのはそのサイズ。実は、鹿児島には"桜島小みかん"という年末年始の頃だけに出回る小ぶりなみかんがあるんです。まさにゴルフボールぐらいの大きさ。メールを見た時に、ひょっとして掛け合わせられたみかんって、桜島こみかんだったりするんじゃないのかな?…頭の中で勝手な妄想がぐるんぐるん。いえ、食べてみたからってその謎が解けるわけじゃないのは分かってるんですが、親近感が湧いてというか、背中を自分で押したというか(笑)。


いやぁ、ホントに小ぶりです。掴み取りに使えるんじゃないでしょうか(爆)。農家の間では肌が黄色い柑橘類は"黄色もの"と呼んでいるそうですが、ほんと黄色。しかも他の黄色ものたちは、例えば夏みかんやグレープフルーツみたいに、皮もほろもしっかりとしているものが多いのですけど、この黄金柑のほろは(温州みかんよりは厚めですけど)薄めなので、光に当てると透明感が食欲を…あは。
香りや酸味はまさに柚子に通じるものが。でも甘味もしっかり。果汁たっぷりで、ジュースを頬張っているような感じです。市販の柚子のジュースって、薄めた果汁に砂糖系の甘味をくっつけたという印象で今一つ好きになれないのですけど、当然ながらそういうものとは一味二味どころではなく、段違いです。時間をかけて交雑して残ってきた品種ならでは、でしょうか(そうそう、交配といえば、蜜蜂激減が気掛かりです)。ここのところ続いている初夏のような天候には、こういう味がウレシイです。一度に三つ四つペロリです。旬って実に良くできてますねぇ。さて、次なる旬は…(爆)。