とろとろの季節


朝晩のひんやりが増すと、いよいよウォッシュチーズが似合う季節到来!といっても多くのウォッシュは通年あるような気がしますけどね。ただ、こいつは別です。秋から春先だけのお出まし。針葉樹らしい香りのするエピセア(樅の一種)のお櫃に入った、モンドール


いつもはもっと熟成したものを好んでますが、集まりに合わせたら珍しく若めのものと相成りました。表面の色もまだ赤味は薄く、うねりもべとつきもほとんどない。いつもは蓋を開けるように表皮は外して中だけ食べるんですが、てっぺんの皮、口に入れてみたらなかなかいけるので全部食べちゃいました。これは若いゆえの楽しみ方かも。熟成してくると、かなりクセのある味わいになりますもんね。


ということで、中身の香りもねっとり感も味もまだ全体的にさっぱりとした状態だけど、そこは若輩者であってもモンドール。ジュラの白、イタリアの赤(キャンティ)、アルゼンチンの赤(カベルネ)、どれに臆することなく呑み込んじゃいました。


それにしても人数が集まる時に、このチーズはぴったり。珍しがる人から、胴体部分の皮までほとんど食べちゃう人まで、みんな座ったままでわいわいやれます。スプーンを突っ込んでパンかクラッカーにつけてパクリ。ただし、時々自分の前にどんと置いたまま、スプーンを突っ込んではパンに塗って食べてまたスプーンを…なんて人がいるので、自分が食べたい時は要注意です(笑)。